【令和8年8月千葉豪雨】被害状況まとめ|死者8人・住宅178棟・村田川で氾濫発生、下水道ポンプ場3か所が機能停止(8月15日時点)

千葉県大雨情報、県内全域まとめ、防災・気象情報

令和8年8月千葉豪雨の被害は、分野ごとに数字が出そろってきました。国土交通省が8月14日11時にまとめた第2報と、千葉県および報道の集計をもとに、8月15日時点で確認できる被害状況は次のとおりです。市町村の現地調査が進むにつれて件数は増える見込みです。

目次

人的被害と住宅被害

項目 数値 時点
死者 8人 8月14日夕方
行方不明 1人 8月14日19時14分
重軽傷 32人 8月14日19時14分
避難者 約7,400人 8月14日14時40分
住宅被害 少なくとも178棟(全壊1、半壊4、一部損壊3、床上浸水83、床下浸水87) 8月14日

亡くなった人の中には、路上や車内で見つかった人が含まれます。住宅被害は千葉県の14日朝の調査では85棟(半壊1、床上浸水45、床下浸水39)でしたが、同じ日のうちに178棟へ増えました。大網白里市、千葉市、柏市、佐倉市などで広い範囲の浸水が報告されています。熊谷知事は「大変痛恨の極み」と述べました。

河川と土砂災害

区分 内容
国が管理する河川 氾濫による被害情報なし(8月14日8時時点)
千葉県が管理する河川 村田川でレベル5氾濫発生情報を発表。カメラ映像により氾濫を確認
ダム 洪水調節を実施 3ダム(継続中は0)。事前放流の基準に達したダムはなし
土砂災害 千葉県で6件(詳細確認中)

実際に氾濫が確認されたのは村田川です。市原市と千葉市緑区の境を流れる川で、市原市はこの川の洪水浸水想定区域に11,775世帯22,067人を対象とした緊急安全確保を出していました。国が管理する利根川などでは、氾濫による被害は報告されていません。

下水道は3つのポンプ場が止まった

施設 状況
千葉県印旛沼流域下水道 八千代ポンプ場(汚水) 浸水により機能停止(一部復旧済み)
千葉市 越智ポンプ場(汚水) 浸水により機能停止(排水作業中)
茂原市 道目木ポンプ場(汚水) 浸水により機能停止(排水作業中)

8月14日9時30分時点の状況です。あわせて千葉市では下水道のマンホール蓋が飛散しました。八千代ポンプ場の停止を受けて、印西市の千葉ニュータウン地域や八千代市の一部で下水道の使用自粛が呼びかけられています。避難情報や停電が解消したあとも残る種類の被害です。

道路は「切土崩落」と「雨量」で扱いが違う

区分 路線・区間 原因
高速道路(被災) 千葉東金道路 大宮IC〜東金JCT の4区間 切土崩落
高速道路(被災) 圏央道 東金JCT〜大網白里SIC/茂原北IC〜茂原長柄SIC 切土崩落
高速道路(雨量基準) 千葉東金道路 千葉東JCT〜大宮IC、圏央道 松尾横芝IC〜東金JCTほか 雨量
有料道路 銚子連絡道路 横芝光IC〜松尾横芝IC 雨量
直轄国道 国道16号(千葉市中央区村田町) 冠水。水没した車両の乗員1人を搬送
補助国道 126号(東金市小野)、128号(茂原市茂原)、296号(佐倉市田町)、297号(市原市五井)、464号(船橋市小室町) いずれも冠水
県道等 千葉県8区間 法面崩落2、冠水4、スタック車両2

高速道路の通行止めは、雨がやめば点検して開けられる「雨量基準超過」と、復旧工事が必要な「被災」に分かれます。千葉東金道路と圏央道の一部で起きたのは切土崩落で、こちらは工事が終わるまで開きません。孤立した集落はありませんでした。

千葉県と千葉市は8月14日8時、緊急車両の通行を確保するため、災害対策基本法第76条の6第1項にもとづく区間指定を実施しました。県は7つの県土木事務所管内の県管理道路、千葉市は市内全域の市道が対象です。放置された車を移動できるようにする措置で、千葉市は14日15時47分に放置車両の移動を始めると告知しています。

鉄道・バス・空港

区分 状況
鉄道の施設被害 8月14日9時30分時点で被害情報なし
在来線 3事業者9路線で運転見合わせ
新幹線 運転見合わせなし
高速バス 11事業者33路線が運休(一部運休を含む)
路線バス 千葉県内の9事業者33路線が運休(一部運休を含む)
成田空港 欠航6便(13日)・24便(14日)。滞留者6,680人(14日3時)は9時までに解消
羽田空港 欠航8便、1時間以上の遅延198便(いずれも13日)
宅配便 2事業者で一部地域の集配が遅延

鉄道は設備そのものの被害情報が出ていない一方で、線路の冠水や土砂の流入、信号設備の故障により運転見合わせが続きました。8月15日は外房線の誉田〜茂原と東金線の大網〜成東が始発から運転を見合わせています。

停電は蘇我変電所の浸水が原因だった

停電は8月14日8時時点で約24,950軒あり、このうち約15,890軒は千葉市中央区の蘇我変電所が最大15センチほど浸水したことによるものでした。浸水そのものは解消し、安全を確認できた設備から順に送電が再開され、14日23時には県内で約2,000軒まで減っています。

支援と応急の体制

  • 災害救助法:千葉県が8月13日付で18市に適用。その後、県内25の市と町まで広がったと報じられている
  • 自衛隊:千葉県が帰宅困難者の輸送などのため災害派遣を要請
  • TEC-FORCE等:8人を派遣(リエゾン4人、JETT1人、応急対策班3人)。応急対策班は鎌ケ谷市と四街道市へ
  • 排水ポンプ車:千葉県内に3台を派遣
  • ホットライン:千葉県内の32市11町と構築

このほか、8月14日にJFEスチール東日本製鉄所(千葉市)から極微量の油が海上に流出しましたが、原因者により対応済みで、その後の流出はありません。

被害の広がり方に特徴がある

ウェザーニューズが浸水被害の報告約2万件を分析したところ、55.7%が浸水想定区域や低位地帯の外からの報告でした。川があふれる外水氾濫ではなく、降った雨が排水しきれずにたまる内水氾濫が広い範囲で起きたことになります。同社は住民生活や家屋浸水などの経済的影響を約4.3億円から12.9億円と試算しています。

確認先

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ここに並べた数字は速報値で、市町村の調査が進むと変わります。とくに住宅被害は、14日の一日だけで85棟から178棟へ増えました。自分の家の被害を数に入れてもらうには、り災証明書の申請が入口になります。

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