【令和8年8月千葉豪雨】断水は8月19日21時50分に解消、下水道の使用自粛も8月15日に解除|八千代ポンプ場は応急復旧が済み、本復旧はこれから

千葉県大雨情報、県内全域まとめ、防災・気象情報

9月1日の更新:国土交通省の第14報(8月31日15時30分時点)では、八千代ポンプ場を含む県内の下水道施設はいずれも応急復旧済みと記載されています。千葉市も、市内のポンプ場施設は8月19日にすべての応急復旧が完了して運転を始め、農業集落排水管も8月19日に応急復旧、20日に補強したと公表しました。市はいま、全国上下水道コンサルタント協会と協定に基づいて本復旧に向けた調査・設計を進める段階です。「応急復旧済み」は元通りになったという意味ではありません。飛散したマンホール蓋の周辺は順次補修中で、路面の段差が残る区間があります。

豪雨の直後に千葉ニュータウンと八千代市の一部へ出ていた「洗濯や風呂の排水を控えてほしい」という要請は、8月15日に解除されました。8月18日時点で県内に残る断水は千葉市緑区小食土町の約50戸だけで、こちらも19日中の解消を目指す作業が進んでいます。ただし下水道の施設は応急復旧の段階で、本復旧の見込みは施設によって20日から22日に置かれています。

目次

下水道の使用自粛は8月15日に解除された

原因は、千葉県印旛沼下水道事務所が管理する八千代ポンプ場が浸水で停止し、千葉ニュータウン地域などの汚水を終末処理場へ送れなくなったことでした。運転が全面復旧したことを受け、印西市と白井市はいずれも8月15日付で使用自粛の解除を発表しています。

市 自粛を求めていた区域 解除
印西市 千葉ニュータウン地域(千葉ニュータウン中央駅圏・印西牧の原駅圏・印旛日本医大駅圏)、松崎台地区(松崎工業団地)、造谷地区、大廻地区、岩戸地区 8月15日
白井市 印旛沼流域下水道の処理区域内 8月15日
八千代市 大学町、米本団地、保品・神野(もえぎ野)、新川西側 ポンプ全面復旧により解除

印西市は復旧の問い合わせ先を千葉県印旛沼下水道事務所管理課(043-279-1245)、区域の問い合わせ先を市の下水道課(0476-33-4695)と分けて案内しています。自宅が対象区域だったかどうかは市、施設がどこまで直ったかは県、という分かれ方です。

「解除」と「復旧」は同じではない

第5回千葉県災害対策本部会議の資料(8月17日14時現在)では、八千代ポンプ場はポンプ5台のうち2台が停止したままで、復旧見込みは22日までとされていました(8月31日時点では応急復旧済みです)。手賀沼終末処理場も、停電に伴う水没で除塵機が停止し、20日に復旧見込みです。使用自粛が解除されたのは、残る台数で処理をまかなえる状態に戻ったためで、施設そのものが元通りになったわけではありません。

国土交通省の第7報(8月18日7時30分時点)が挙げている下水道の状況も、多くが「応急復旧済み」という表現です。

市・施設 状況
千葉市 越智ポンプ場(汚水) 浸水により機能停止、応急復旧済み
千葉市 マンホールポンプ7基 5基が復旧、2基は応急復旧
千葉市 下水道のマンホール蓋が飛散、流下機能の確保と落下防止策を実施済み
茂原市 道目木ポンプ場(汚水) 浸水により機能停止、応急復旧済み
市原市 菊間終末処理場 他処理場への汚泥圧送機能が停止、汚泥はバキューム車で運搬中(水処理機能に影響なし)
佐倉市 マンホールポンプ4基 応急復旧済み
四街道市 マンホールポンプ2基 1基は応急復旧、1基はバキューム車で送水中

県の資料はこのほか、マンホールと舗装などの被害を18か所、印旛沼流域下水道の西部幹線でゲート進入路の洗堀を1か所挙げています(ゲート操作に支障なし)。飛散したマンホール蓋は落下防止策が取られていますが、路面の段差や陥没が残っている区間は自転車で走ると危険です。

断水は8月19日21時50分に解消した

千葉市水道局は、緑区小食土町の断水が8月19日21時50分頃に解消し、安全に利用できる状態になったと発表しました。ただし給水再開の直後は、多くの家庭で一斉に水を使うため一時的に水が出にくくなる場合があります。

長時間使っていなかった水道は、使う前に確認することがあります。まず蛇口から数分間流します。最初は空気や濁りが混じるので、屋外の蛇口か家庭の蛇口から透明になるまで流してください。赤色や茶色の濁りが見られるときは、そのまま使わずにさらに流します。白く見える場合は水道管に入った空気が原因で、しばらく置くと透明になり、水質に問題はありません。給湯器などは、水に異常がないことを確かめてから使います。

水がまったく出ない、出が極端に悪い、赤水や濁りが長時間続く、水漏れを見つけた、という場合は水道事業事務所給水班(043-291-5462)へ連絡します。

断水の経緯|千葉市緑区小食土町の約50戸

千葉市では水道管の破損により、緑区の大椎町、土気町、あすみが丘東、小食土町で断水が発生しました。このうち大椎町、土気町、あすみが丘東は8月14日に復旧済みで、8月17日時点で残っているのは小食土町の50戸です。国土交通省の第7報では、県全体の断水戸数は最大約100戸、8月18日7時30分時点で約50戸となっています。

千葉市水道局は8月19日、仮復旧工事が同日午前中に完了する見込みになったと発表しました。午後から配水管の洗浄作業に入り、これに3〜5時間程度かかります。水質などに問題がないことを確認できしだい、各世帯への給水を再開する見込みです。水が安全に使える状態になったら、水道局の職員が各家庭を訪問して知らせます。それまでは水道を使わないよう求められています。蛇口から水が出るようになっても、訪問を待つのが正しい手順です。断水が解消するまで応急給水は続きます。

千葉市水道局は仮復旧作業を進めており、8月19日中に復旧する見込みとしています。道路と水道管の本復旧には国土交通省の緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)の支援を受けています。断水しているのは道路そのものが壊れた場所で、水道管だけを直して終わる工事にはなっていません。

復旧するまでの間、緑区小食土町で給水車とプッシュ型の応急給水が行われています。実施時間は8月17日から19日までの各日8時30分から19時30分で、給水車が地域を巡回します。希望する人は現地の応急給水担当者に声をかける形です。給水袋は配られますが数に限りがあるため、ポリタンクやペットボトルを持参するよう求められています。

すでに復旧した土気町、あすみが丘東1丁目、大椎町では、一時的に赤水(濁った水)が出ることがあります。通常はしばらく水を流せば改善しますが、近くで復旧作業が続いている間は水圧不足で長引く場合があり、その間は飲料や調理に使わないよう千葉市が呼びかけています。

このほか市原市では浄水場から配水池への送水管が破断しましたが、8月14日に復旧済みです。四街道市は浄水場の残塩計の遠隔監視が故障し、復旧見込みは未定ですが、給水に支障はなく、浄水場内で目視により確認されています。蛇口から出る水の安全性が確認されていないという意味ではありません。

風呂が使えないときに開いている場所

千葉市は市内6か所のいきいきプラザで浴室を無料開放しています。八千代市は福祉センターの浴室を8月15日・17日・18日に無償開放しましたが、18日が最終日で、19日以降の予定は公表されていません。大網白里市は大網白里アリーナのシャワー室を無料で使えるようにしています。施設ごとの住所と時間は家に戻れないときの一時的な住まいに表で載せています。

確認できる公式情報

関連する記事

自宅が対象区域だった方は、洗濯機も風呂も通常どおり使えます。一方で、排水の流れが悪い、マンホールの周りから音がするといった症状が続いているなら、応急復旧のまま動いている施設が近くにあるかもしれません。市の下水道担当課へ、症状と場所を具体的に伝えるところから動きます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次