【令和8年8月千葉豪雨】家に戻れないときの一時的な住まい|県営60戸・千葉市営30戸・松戸市営17戸、UR賃貸は県外30戸を足して45戸に

千葉県大雨情報、避難・避難所情報、防災・気象情報

9月1日の更新:国土交通省の第14報(8月31日16時時点)によると、URは8月26日に千葉県外(関東圏)で30戸を追加確保し、提供は合計45戸になりました。県内のUR賃貸住宅は4戸で受入が決まっています。公営住宅は千葉県内42戸、県外2戸で受入決定です。県外の住戸まで含めて探せる状態になった一方、県内の枠は先着順のまま動いています。東金市の公営住宅1団地8戸の床上浸水は全復旧しました。

浸水した家に戻れない場合、8月21日時点で申し込めるのは千葉県営住宅60戸、千葉市営住宅30戸、松戸市営住宅(最大17戸)、UR賃貸住宅15戸です。どちらも家賃はかかりません。ただし入口は同じで、市町村が発行するり災証明書で半壊以上と認定されていることが原則です。まだり災証明を申請していないなら、住まいの申し込みより先にそちらが必要になります。

目次

県営住宅60戸は8月17日から受付

千葉県県土整備部住宅課が8月17日に発表しました。対象は豪雨で住宅が損壊するなど大きな被害を受け、居住を続けることが難しくなった世帯です。原則として、所在市町村が発行するり災証明で被害の程度が半壊以上とされた方が対象になります。

使用期間は原則6か月で、最長1年まで更新できます。家賃、敷金、駐車場使用料はいずれも免除で、自己負担は光熱水費と共益費だけです。ガスコンロ、照明器具、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、カーテン、エアコンは県が用意します(品目によっては入居後の設置になります)。

申込先は千葉県県土整備部都市整備局住宅課の県営住宅管理班(043-223-3222)で、受付は土日祝を除く9時から17時です。所定の申請書と証明書類を出した順に、順次入居手続きが進みます。

60戸の地域別の内訳

地域 戸数 主な市町村
千葉・市原 27戸 千葉市、市原市
葛南 17戸 船橋市、市川市、習志野市、八千代市
東葛飾 6戸 松戸市、柏市、我孫子市、鎌ケ谷市ほか
君津 5戸 木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市
印旛 3戸 佐倉市、四街道市、印西市ほか
長生 1戸 茂原市、長柄町ほか
夷隅 1戸 いすみ市、大多喜町ほか

この配分は被害の大きさとそのまま対応していません。千葉県災害対策本部の8月17日時点の集計では、床上浸水が最も多いのは八千代市の246棟で、次いで千葉市170棟、鎌ケ谷市116棟、佐倉市100棟です。八千代市を含む葛南に17戸ある一方、床上浸水41棟の茂原市が属する長生地域は1戸です。地元の地域に空きがない場合にどう扱われるかは、申し込みの電話で先に確認したほうが早く決まります。

千葉市営住宅は8月18日に10戸から30戸へ

千葉市は8月14日から市営住宅の一時提供を始めていましたが、8月18日に20戸を追加し、提供戸数を30戸にしました。一時的な居住場所として誉田1丁目・2丁目団地などを充てています。

対象は、床上浸水などで半壊以上の被害を受け、住宅として使えなくなり、当面の居住場所の確保が難しい方です。今回の災害の規模を踏まえ、市内に居住している方に限っています。家賃は無料で、期間は6か月以内、必要に応じて1年まで更新できます。

申し込みは千葉市住宅供給公社の入居支援班(043-301-6271、平日9時から17時)に電話で希望する住宅を確認したうえで、郵送、FAX(043-301-6318)、Eメール(gyomu@cjkk.or.jp)のいずれかで行います。窓口へ出向いて即日決まる形ではないので、先に電話で空き状況を聞くところから始まります。

UR賃貸住宅は一部損壊でも対象になる

都市再生機構(UR)が、県内のUR賃貸住宅15戸を一時的な住まいとして提供します。受付は8月21日(金)10時から10月23日(金)18時までで、先着順です。

大きな違いは対象の広さです。県営住宅と千葉市営住宅が原則「半壊以上」なのに対し、URは住宅が全壊、半壊、一部損壊等の損害を受けて現に居住が困難になった方が対象で、一部損壊も含まれます。り災証明書を提出できる方(見込みの方を含む)という条件です。

家賃、共益費、敷金、駐車場料金はいずれも無償で、連帯保証人も不要です。入居時には、URグループの日本総合住生活(JS)の協力で、希望者へ照明、布団、ガスコンロ、扇風機が無償で提供されます。入居期間は使用開始日から6か月です。提供する住宅がある団地には、高齢者の相談に対応する「くらしつながるサポーター」が団地内の管理サービス事務所か近接する団地に配置されています。

申し込みに必要なのは、り災証明書、住民票、本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)、印鑑です。申し込み時にり災証明書と住民票が用意できない場合は、入居後の提出でかまいません。窓口はUR津田沼営業センター(船橋市前原西2-14-5、047-478-3711、10時〜18時、水曜休)とUR新宿営業センター(03-3347-4330、10時〜18時、休業日なし)です。

松戸市は野田市の住戸も借りて17戸まで用意する

床下浸水147棟、床上浸水34棟の松戸市は、市営住宅を災害用住戸として新たに整備しています。もともと空いていた7戸に加え、第一期の4戸が8月21日頃、第二期の4戸が8月25日頃に整備完了の予定です。さらに野田市が2戸を提供しており、あわせて最大17戸になります。他市の公営住宅を借りて被災者に回す形は、県内でここだけです。

対象は、居住していた住宅が床上浸水などの被害を受け、居住の継続が難しくなった市内の世帯です。家賃と敷金は免除で、光熱水費などは自己負担になります。注意したいのが期間で、松戸市は原則3か月(最長1年まで更新可)と、県営住宅・千葉市営住宅の原則6か月より短く設定されています。申し込みは先着順です。

ペットの飼育はできません(身体障害者補助犬法に基づく補助犬は認められます)。申し込みと問い合わせは松戸市街づくり部住宅政策課(047-366-7366、土日祝を除く9時〜16時30分)で、行政財産使用許可申請書と誓約書は市のページからダウンロードできます。松戸市は災害復旧コールセンター(047-366-7309、9時〜19時)も設けており、どの窓口か分からないときはこちらでも受け付けます。

自前の提供がない市は県営住宅へ案内している

床下浸水174棟、床上浸水116棟の鎌ケ谷市は、市の豪雨特設ページに市営住宅の一時提供を載せておらず、県営住宅の提供ページへリンクを張って案内しています。市が独自に住宅を出していない自治体でも、県営住宅の申し込み先は県の住宅課で共通です。市役所に住まいの相談窓口がないことと、使える制度がないことは別です。

民間の賃貸住宅を借りる「賃貸型応急住宅」は2年住める

公営住宅の一時提供が原則6か月なのに対し、災害救助法にもとづく賃貸型応急住宅(みなし仮設)は供与期間が最低2年です。県が民間の賃貸住宅を借り上げて提供する仕組みで、大網白里市が8月21日に要件を公開し、準備を進めています。

項目 内容
供与期間 最低2年
入居対象 原則として次のすべてを満たす方。①被災時に災害救助法の適用を受けている(大網白里市は適用済み)②住家が全壊・全焼または流失し、居住する住家がない③自らの資力では住宅を得ることができない
半壊の場合 半壊であっても、住み続けることが困難な状況の方は協議により対象となる場合がある
対象の住宅 月額が上限を超えない住宅で、耐震性能が確保された住宅であるなど、一定の条件を満たすもの。家賃の上限は入居世帯人数(2人以上/3〜4人以上/5人以上)で分かれる
県が負担するもの 家賃、共益費、駐車場代、退去修繕費など
入居者が負担するもの 光熱水費など
契約の形 県・被災者(入居者)・貸主(家主)の三者契約

家賃の上限額と手続きの方法は、8月22日時点でまだ公表されていません。大網白里市は「詳細については、決まり次第、改めてお知らせします」としています。

選ぶときの分かれ目は期間です。県営住宅・市営住宅の一時提供は6か月(松戸市は原則3か月)で、その間に自力で次の住まいを決める前提になります。家の建て替えや大きな修理に1年以上かかりそうな場合は、2年住める賃貸型応急住宅のほうが計画を立てやすくなります。ただし全壊・流失が原則で、半壊の場合は市町村との協議になります。

県は建設型の応急仮設住宅についても、プレハブ建築協会、千葉県建設業協会、全国木造建設事業協会、日本ログハウス協会、日本ムービングハウス協会、日本オフサイト建築協会の6団体と協定を結んでいます。民間賃貸住宅の借り上げでは、千葉県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会千葉県本部、全国賃貸住宅経営者協会連合会などが情報提供に協力する体制です。

応急修理を使うなら仮設住宅は選べない

災害救助法に基づく住宅の応急修理は、限度額が半壊以上で73万9,000円以内、準半壊で35万8,000円以内です。ただし要件のひとつに「応急仮設住宅(民間賃貸住宅を含む)を利用しないこと」があり、被害を受けた住宅の工事中に限って利用できる扱いです。県営・市営住宅の一時提供に申し込むか、自宅を応急修理で直して住み続けるかは、どちらかを選ぶ関係になります。見積もりを取る前に、市町村の担当課へ順番を確認してください。

家に住みながら風呂だけ使えない場合

住み続けられるが浴室が使えないという状態には、別の窓口があります。

千葉市は8月19日に開放先を広げ、いきいきプラザ6か所の浴室に加えて、コミュニティセンター10か所と市内スポーツ施設9か所のシャワー室、さらに民間3施設が無料で使えるようになりました。タオルやシャンプーは、いずれも持参が必要です。

まず浴室のあるいきいきプラザ6か所です。

施設 住所・電話 開放時間 設備
中央いきいきプラザ 中央区松ヶ丘257-1/043-209-9000 10時〜16時 シャワーのみ
花見川いきいきプラザ 花見川区三角町750/043-216-0080 10時〜15時 内風呂・露天風呂
稲毛いきいきプラザ 稲毛区稲毛東6-19-1/043-242-8005 10時〜15時 内風呂
若葉いきいきプラザ 若葉区北谷津町333-2/043-228-5010 10時〜15時 内風呂・露天風呂
緑いきいきプラザ 緑区誉田町2-15-65/043-300-1313 10時〜16時 内風呂
美浜いきいきプラザ 美浜区高洲3-5-6/043-270-1800 10時〜16時 シャワーのみ

コミュニティセンターは市内10か所でシャワー室を無料開放しています。受付窓口で利用したい旨を申し出る形で、開館時間の9時から21時が利用時間です。ただし鎌取コミュニティセンターは8月13日から14日の大雨で1階が浸水し、創作室・音楽室・料理実習室・和室・大広間・体育館の利用を休止しています(再開時期は未定)。

スポーツ施設は9か所で、いずれも9時から21時(千葉市民ゴルフ場のみ8時〜16時)です。シャワー台数が多いのは千葉ポートアリーナ(中央区問屋町1-20、043-241-0006、男女各8台)、こてはし温水プール(花見川区三角町750、043-216-0090、男女各8台、第3月曜休館)、YohaSアリーナ(中央区弁天4-1-2、043-253-8050、男女各9台、第3木曜休館)で、こてはしとYohaSは車いす利用可のシャワーも1台あります。ほかに高洲スポーツセンター、みつわ台体育館、古市場体育館、磯辺スポーツセンター、宮野木スポーツセンター、千葉市民ゴルフ場が対象です。

民間では、ビバークランド ロードの湯(稲毛区轟町1-8-5、043-287-3636)、湯の郷ほのか蘇我店、幕張温泉 湯楽の里の3施設が、断水や浸水で入浴に困っている人を対象に無料入浴支援を行っています。利用条件や時間は施設ごとに違うため、各施設の告知を確認してください。

八千代市は福祉センター(大和田新田312-5、市役所隣)の浴室を無償開放しましたが、開放日は8月15日・17日・18日の3日間で、18日が最終日です。年齢は問わず被災した方が対象で、9時30分から正午はシャワーのみ、13時から16時30分は入浴もできました。19日以降の予定は8月18日時点で公表されていません。問い合わせは八千代市福祉センター(047-483-1171)です。

大網白里市は大網白里アリーナ(0475-72-5708)のシャワー室を無料で開放しています。市の支援内容一覧に掲載されており、終了日は示されていません。

松戸市は数がまとまっています。公衆浴場の平和湯ランド(五香西1-12-12、047-387-2044、15時〜23時、水曜定休、駐車6台)と小金バスランド(小金きよしが丘2-9-1、047-341-1126、15時〜23時、月曜は不定期・水曜定休、8月31日は休み、駐車10台)を無料で使えます。平和湯ランドは男湯・女湯とも、小金バスランドは男湯にボディーソープの用意があり、シャンプー・リンス・バスタオルは持参です。一般の利用者もいるため、7歳以上の子どもの混浴は避けるよう求められています。

市の公共施設では、和名ケ谷スポーツセンター(和名ケ谷1360、047-391-5990、12時30分〜20時30分・最終入場19時30分、第3月曜休館)が男女各10名程度の浴室とシャワー各7台を無償で開放しています。利用にはり災証明書の提示か名簿への記入が要ります。常盤平・矢切・小金原・東部の各老人福祉センターも浴室を無償開放しており、こちらは電話での事前予約制で、各回40〜45分の交代制です。常盤平と小金原は15時以降が被災者専用になります。いずれもシャンプーや石鹸の備品はありません。常盤平と小金原は家族構成により1家族での貸切利用もできる場合があります(要相談)。

確認できる公式情報

関連する記事

戸数はいずれも予定で、申し込み順に埋まります。県営住宅も市営住宅も、り災証明が出ていないと手続きが進みません。証明の交付を待つ間でも、空き状況の問い合わせと必要書類の確認は先にできます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次