【千葉県】台風25号で9月20日・21日の中止が相次ぐ|東京ゲームショウ最終日も取りやめ、JRは8路線で運休の可能性

気象庁の24時間先予想天気図。日本の南に低気圧の等圧線が密集し、関東の南へ向かう進路が描かれている
気象庁の24時間先予想天気図。日本の南に台25号の等圧線が密集し、中心気圧975hPaと記されている
気象庁の予想天気図。2026年9月19日9時を初期値とした24時間後、20日9時の予想(出典:気象庁ホームページ)

5連休の中2日が動かせなくなった。大型の台風25号(ドゥージェン)が9月20日から21日にかけて千葉県に近づく。20日は雨、21日は風と波が山場で、22日には条件が戻る。20日・21日に予定を入れている人がまず決めるのは、その2日を動かすか、やめるかだ。

目次

21日9時に八丈島の西南西約230kmへ進む

気象庁が9月19日9時50分に発表した情報では、大型の台風25号は父島の西南西約250km(北緯26.2度、東経139.9度)にあり、中心気圧975hPa、中心付近の最大風速30m/s、最大瞬間風速45m/s。強風域は北東側750km・南西側390kmに広がっている。

時刻 予想位置 中心気圧 最大風速
9月19日21時 日本の南 975hPa 30m/s
9月20日9時 日本の南 970hPa 35m/s(強い)
9月21日9時 八丈島の西南西約230km 960hPa 35m/s(強い)
9月22日9時 三陸沖 960hPa 35m/s(強い)
9月23日9時 日本のはるか東 984hPa 温帯低気圧へ変わる

千葉県のすぐ東ではなく、伊豆諸島から関東の東の海上を抜けていく進路だ。それでも大型のため、強風域は千葉県にかかる。

20日は雨、21日は風と波に変わる

銚子地方気象台が9月19日10時39分に出した天気概況は、20日について「台風第25号が日本の南を北上し、湿った空気の影響を受けるため、雨で、雷を伴い激しく降る所がある見込みです」と書いている。予想降水量は、北西部・北東部の19日12時から20日12時までで、1時間40ミリ、24時間100ミリ(いずれも多い所)。太平洋沿岸の海上は19日から20日にかけて、うねりを伴いしけとなるとされている。

9月19日11時発表の予報を地域別に並べると、日によって効くものが入れ替わる。

地域 9月20日(日) 9月21日(月・敬老の日)
北西部 雨、局地的に雷を伴い激しく降る/降水確率90%/波0.5m後1m 雨、東のやや強い風後南東の強い風/波2m後2.5m
北東部 雨、局地的に雷を伴い激しく降る/降水確率90%/波3m後5m(うねり) 雨、南東の強い風後南西の非常に強い風/波6m後7m(うねり)
南部 雨、局地的に雷を伴い激しく降る/降水確率90%/波4m後5m(うねり) 雨、南東の強い風後南西の非常に強い風/波6m後7m(うねり)

20日は県内どこでも雨が主役で、波は北東部・南部がすでに高い。21日になると北東部と南部で風が「非常に強い」に上がり、波は6mから7mへ。海沿いは21日のほうが条件が悪いということで、内陸の北西部とは日の重み付けが逆になる。九十九里から外房、南房総の海岸へ出る予定は、20日より21日のほうが危ない。

JRは8路線で「運転を取りやめる可能性」

JR東日本が9月19日11時02分に出した運行情報では、台風の影響で9月20日(日)夕方頃から21日(月・祝)終日にかけて運転を取りやめる可能性があるとされた。

路線 区間 扱い
内房線 君津〜安房鴨川 20日夕方頃〜21日終日で運転取りやめの可能性
外房線 誉田〜安房鴨川 同上
総武本線 佐倉〜銚子 同上
成田線 成田〜銚子/成田〜我孫子 同上
久留里線・東金線・鹿島線 全線 同上
京葉線 20日夕方から21日にかけて遅れや運休が発生する場合

京葉線だけ書き方が弱く、「運転を取りやめる可能性」ではなく「遅れや運休が発生する場合」になっている。幕張メッセや舞浜へ向かう人は、止まる前提ではなく乱れる前提で考えることになる。

内房線にはもうひとつ事情が重なっている。千倉〜安房鴨川は大雨による土砂崩れで運転を見合わせていて、9月20日の始発から再開する見込みとされていた。再開したその日の夕方から、今度は台風で止まる可能性がある区間に入る。

中止・延期が確定したもの

主催者または自治体が公式に告知したものを、告知日とあわせて並べる。

予定日 行事・施設 扱い 告知
9月19日 東京ドイツ村「Fire Sparkle」の花火(袖ケ浦市) 中止。振替日・払い戻しの案内なし 東京ドイツ村 9月17日
9月19日 シルバーウィーク手しごとマルシェ(道の駅みのりの郷東金) 中止 道の駅 9月18日
9月20日 柏まつり(2日目) 終日中止。「柏おどりで日本記録挑戦」とDJやついいちろうの出演も中止、大月みやこは19日17時30分頃へ変更 柏市 9月18日17時24分
9月20日 小櫃地区ふるさと祭り(君津市) イベント・出し物は中止、花火のみ9月26日18時へ延期 君津市 9月18日
9月20日 すみだマイスター「すみだの職人体験」(道の駅みのりの郷東金) 中止。伝統工芸特別展示販売会も中止 道の駅 9月17日
9月20日 市営聖地公園へのバス運行(君津市) 中止 君津市 9月18日
9月20日・21日 やちよ彼岸花まつり(村上緑地公園) 中止。臨時駐車場もこの2日間は使用不可 八千代市 9月18日
9月21日 東京ゲームショウ2026の最終日(幕張メッセ) 終日中止。21日分のチケットは払い戻し、一部のステージはオンライン配信を調整中。20日は予定通り開催 主催のCESA 9月19日
9月21日 「ちぎっ手アート」無料体験会(道の駅みのりの郷東金) 中止 道の駅 9月17日
ニューリバーロードレース(八千代市市民体育館) 中止 八千代市地域振興財団 9月18日
第72回桂宮杯全日本水上スキー選手権大会(君津市) 延期。振替日は調整中 君津市 9月18日

君津市は施設の休館も出している。農村環境改善センターが20日・21日とも終日、君津勤労者総合福祉センターが20日12時から21日終日、みふねの里子育て支援センターが20日終日。いずれも9月18日19時30分時点の情報だ。

東京ゲームショウは30周年の5日目が消えた

県内で最も来場者が多い催しの判断は、9月19日に出た。主催の一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は「台風25号の接近に伴い、午後以降に風雨がさらに強まり、交通機関への影響も懸念されることから、ご来場の皆さま、出展社および関係者の安全、ならびに安全な帰宅を最優先に考慮し、終日の開催を中止することを決定いたしました」として、21日の開催を取りやめた。30周年を記念した史上初の5日間開催で、最終日だけがなくなった形になる。

SNSでの口コミでは、判断そのものより路線の性格に触れる声が目立った。「東京ゲームショウ、やはりというか月曜中止のお知らせ。京葉線も風に弱いし、仕方ないね」「東京湾に近い場所が場所だけに仕方ないね」。海側の高架を走る京葉線が強風に弱いことは、来場者側にも知られている。出展社のなかには、21日に予定していたステージと配信の両方を中止し、振替は行わないと告知したところもある。

東京ドイツ村の花火についても、中止が伝わったあとに振替を求める投稿が続いた。「台風で東京ドイツ村の25周年花火が中止に…楽しみにしていたのでショックが大きいです。大好評のイベントだからこそ、ぜひ別日に振替開催を検討してほしい」と、具体的な日付まで挙げて呼びかけるものもある。9月19日時点で振替の告知は出ていない。

まだ判断が出ていないもの

行事 日程 9月19日時点の状況
やわたんまち(安房国司祭・館山) 9月19日・20日 鶴谷八幡宮が9月17日に「今後の天候や警戒状況により、対応を変更する場合がございます」と告知
竹内神社例大祭(我孫子市布佐) 9月19日〜21日 公式が「祭礼の一部スケジュールを縮小・変更せざるを得ない場合が考えられます」と告知
勝浦大漁まつり 9月18日〜21日 勝浦市観光協会は9月10日に開催決定を告知したまま。台風に関する記載なし
そうさ花火大会(匝瑳市) 9月21日 中止・延期の告知なし。雨天時は22日へ延期
吾妻神社の馬だし祭り(富津市) 9月20日 中止の告知なし。市公式に荒天時の扱いの記載もなし

自治体の告知は市ごとにそろっていない

中止情報を1か所にまとめて出している市と、そうでない市がある。君津市は「【台風25号】休館する施設および中止・延期となるイベントの一覧」を作り、基準時刻つきで更新している。柏市と八千代市は個別のイベントページと市のトップに出した。一方、船橋市は9月18日に「台風25号接近に伴う事前の備えについて」を出しているが、内容は気象情報の確認、早めの買い物、鉢植えや物干し竿の屋内への移動、非常持出品の準備といった9項目の呼びかけで、中止イベントの一覧は載せていない。富津市も一覧を出していない。

つまり、市の防災ページを見ても行事の可否は分からないことがある。神社の祭礼はとくにそうで、鶴谷八幡宮も布佐竹内神社例大祭も、告知が出ているのは市のサイトではなく主催者自身のサイトだった。行き先が決まっているなら、市ではなく主催者を直接見るほうが早い。

22日と23日は条件が変わる

9月19日11時発表の週間予報(銚子)では、21日が雨で降水確率90%、22日がくもり時々雨で60%、23日が晴れで40%。台風が三陸沖へ抜ける22日を境に、天気は戻っていく。

21日を予備日にしていた行事はそこが山場と重なるが、22日(火)は祝日法による休日、23日(水)は秋分の日で、連休はまだ2日残る。20日・21日をやめる判断をしても、5連休そのものが消えるわけではない。

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