千葉県内のJR線は、9月7日(月)の始発から広い範囲で運転を見合わせる。内房線と外房線は6日(日)夜のうちに止まる。いずれもバスによる代行輸送は行わないと案内されている。9月6日17時時点で公表されている内容を、線区ごとに整理する。
まず、6日夜に止まる区間
6日は夜のうちに房総半島側から止まる。最終列車が繰り上がるので、今夜これから戻る予定がある人はここを先に見てほしい。
| 線区 | 6日夜の扱い |
|---|---|
| 内房線 君津〜安房鴨川 | 20時頃より、本日の全列車の運転を取りやめ |
| 外房線 誉田〜安房鴨川 | 21時頃より、本日の全列車の運転を取りやめ |
| 外房線 千葉〜誉田 | 21時以降、運転本数を減らして運転 |
どちらも代行輸送はない。木更津から先の内房側、誉田から先の外房側は、20時台から21時台を過ぎると鉄道で戻る手段がなくなる。
7日始発からの計画。県内8線区で運転見合わせ
7日は月曜で、通勤・通学がぶつかる。JR東日本が公表している区間はこうなっている。
| 線区 | 区間 | 7日の扱い |
|---|---|---|
| 総武本線 | 佐倉〜銚子 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 成田線 | 成田〜銚子 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 成田線 | 成田〜我孫子 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 鹿島線 | 佐原〜鹿島神宮 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 東金線 | 全線(大網〜成東) | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 内房線 | 君津〜安房鴨川 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 外房線 | 誉田〜安房鴨川 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 外房線 | 千葉〜誉田 | 通常より大幅に本数を減らして運転 |
| 久留里線 | 木更津〜久留里 | 始発から夕方頃まで運転見合わせ |
| 久留里線 | 久留里〜上総亀山 | 始発から終日運転見合わせ |
読み分けが要るのは久留里線だ。木更津〜久留里は「夕方頃まで」だが、久留里〜上総亀山は終日で、夕方に天候が回復しても7日は動かない。外房線も、誉田から先は止まり、千葉〜誉田は本数を絞って動く、という二段構えになっている。
もうひとつ、再開の書き方も見ておきたい。「夕方頃まで」の区間はいずれも「天候が回復し点検が終了後に運転を再開します」と付記されている。夕方に必ず動くという約束ではなく、点検が終わるまでは動かないという意味だ。前回の8月13日の大雨では、いったん出た再開見込みが取り下げられた線区があった。夕方以降の予定は、再開を前提に組まないほうがいい。
全区間に共通して「バスによる代行輸送は行いません」と明記されている。振り替えの足は用意されない。
止まらない線区も「遅れや運休の可能性」が付いている
県内を通る残りの路線は、6日17時時点では平常運転だ。ただしJR東日本は、総武快速線、中央・総武各駅停車、京葉線、武蔵野線、常磐線の快速・各駅停車について、「9月6日(日)夜間から7日(月)にかけて、遅れや運休が発生する可能性があります」と共通の告知を出している。行先変更が出る可能性にも触れている。
| 事業者・路線 | 6日17時時点 |
|---|---|
| 京成本線・千葉線・松戸線・成田スカイアクセス線ほか | 平常運行。雨が強まった場合は遅れや運休の可能性があると告知 |
| 千葉都市モノレール | 平常運行 |
| 東葉高速線、北総線、東武アーバンパークライン、流鉄、銚子電鉄、山万 | 平常運転 |
| 小湊鐵道 | 月崎〜上総中野は8月の大雨の影響で引き続き運転見合わせ |
| いすみ鉄道 | 国吉〜上総中川の脱線事故により運休中(今回の雨とは別の要因) |
京成は成田空港へのアクセスを担うので、空港へ向かう予定がある場合は総武・成田線側が止まっていても代替になる。ただし平常運行はあくまで6日夕方時点の状態だ。
雨の予想は、24時間で250ミリ
銚子地方気象台が6日16時40分に出した千葉県気象解説情報の数字はこうなっている。
| 項目 | 北西部 | 北東部 | 南部 |
|---|---|---|---|
| 6日の1時間降水量(多い所) | 50ミリ | 50ミリ | 50ミリ |
| 7日の1時間降水量(多い所) | 60ミリ | 60ミリ | 60ミリ |
| 6日18時〜7日18時の24時間降水量(多い所) | 250ミリ | 250ミリ | 250ミリ |
県内の3地域で数字に差がない。どこか一部だけが強く降るという見通しではない。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあるとも書かれている。
時間の区切りははっきりしている。6日夜遅くから7日昼前にかけてが、線状降水帯が発生して危険度が急激に高まる可能性のある時間帯。低い土地の浸水と河川の増水・氾濫への警戒もこの時間帯だ。土砂災害は7日未明から夕方にかけてで、こちらのほうが長い。降水確率は7日0時から6時が100%、6時から12時が90%、12時から18時が80%と推移する。
6日17時の時点で千葉県内に大雨警報は出ていない。出ているのは南部の大雨注意報と、県内全域の雷・強風・波浪注意報だけだ。ただし気象庁は同じ17時に、北西部・北東部・南部のいずれについても「7日までの期間内に大雨警報を発表する可能性が高い」としている。いまが静かに見えても、判断を先延ばしにする材料にはならない。
千葉市と八千代市は、警報の出る基準そのものが下がっている
今回、千葉県内には他の県にない条件がある。気象解説情報のお知らせ欄に、こう書かれている。
「令和8年8月千葉豪雨による河川の堤防損傷等の状況を考慮し、千葉市と八千代市については、大雨に関する警報等の発表基準(流域雨量指数基準)を通常より引き下げた暫定基準で運用しています」
8月の豪雨で堤防が傷んだぶん、同じ雨でも危険になりやすいという判断だ。この2市では、平年なら警報にならない雨量でも警報が出る。逆にいえば、警報が出たときの雨量が去年までより少ない可能性があるということでもある。「まだ大したことはない」と体感で測ると外す。
千葉市は6日15時に高齢者等避難。避難所は41か所
千葉市は9月6日15時、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域を対象に高齢者等避難(警戒レベル3)を発令した。対象は5区で、合計11,655世帯・25,449人。
| 区 | 対象世帯 | 対象人数 |
|---|---|---|
| 中央区 | 2,931世帯 | 6,446人 |
| 花見川区 | 2,419世帯 | 5,272人 |
| 稲毛区 | 2,621世帯 | 5,766人 |
| 若葉区 | 2,180世帯 | 4,780人 |
| 緑区 | 1,504世帯 | 3,185人 |
美浜区だけが入っていないのは、土砂災害警戒区域の指定がないためだ。発令の理由も市が明記していて、「気象庁の時系列情報において、本日21時から翌日18時までの間に土砂災害の『警戒』(警戒レベル3相当)以上が予想されるため」としている。
避難所は15時に41か所が開設された。公民館が中心で、美浜区の公民館と、中央区宮崎公民館・稲毛区小中台公民館・緑区椎名公民館は除かれている。緑区は椎名小学校、中央区は子ども交流館も加わる。
| 区 | 開設された施設 |
|---|---|
| 中央区 | 松ケ丘、生浜、新宿、葛城、末広、椿森、川戸、星久喜の各公民館と子ども交流館 |
| 花見川区 | 幕張、花園、犢橋、検見川、花見川、さつきが丘、こてはし台、長作、朝日ヶ丘、幕張本郷の各公民館 |
| 稲毛区 | 黒砂、轟、稲毛、千草台、草野、山王、都賀、緑が丘の各公民館 |
| 若葉区 | 千城台、更科、白井、加曽利、大宮、みつわ台、若松、桜木の各公民館 |
| 緑区 | 土気、越智、おゆみ野、誉田の各公民館と椎名小学校 |
県内の他の市町村は、6日17時時点で避難情報が出ていない。8月の豪雨で発令していた各市の避難情報は8月中に解除されている。八千代市は避難情報ではなく自主避難所を開設し、6日17時に追加開設を発表した。
8月に通行止めを解除したばかりの道路が、また止まるかもしれない
車の話は、千葉市が16時47分に予告を出している。8月13日の千葉豪雨で通行止めになり、その後に解除された道路が、再び止まる可能性があるという内容だ。名指しされているのは県道生実本納線、国道126号、地下道(アンダーパス)。
市はあわせて「8月13日の千葉豪雨では、多くの被災車両が発生しました」と書き、車での移動を控えるよう求めている。地下道については「急激に冠水する恐れがあり、大変危険」と表現を強めている。冠水した道路に進入すれば命に関わるという注意も、通行止めの告知と同じページに載っている。
8月の被災車両の仮保管情報がいまも千葉市のサイトに出ている状況で、同じ場所がもう一度冠水する可能性が予告されている。夜間に車で出るかどうかは、そこを踏まえて決めることになる。
今夜のうちに決めておくこと
判断が要るのは3つだ。
ひとつ目は、今夜の帰りの足。内房線は君津から先が20時頃、外房線は誉田から先が21時頃に止まる。房総側にいるなら、それより前に動くか、戻らない前提に切り替えるかになる。
ふたつ目は、7日の朝の移動。総武本線の佐倉以東、成田線、鹿島線、東金線、久留里線、内房線の君津以南、外房線の誉田以南は、始発から動かない。代行バスもない。総武快速線や京葉線が動いていても、その先の乗り継ぎが切れる区間があるので、片方だけ確認して出発すると途中で止まる。
三つ目は、車を使うかどうか。千葉市の予告は、8月に冠水した場所が同じように冠水しうるという内容だった。夜間の地下道は避ける、というより、夜間に車を出す用事そのものを減らすほうが確実だ。
この記事は9月6日17時時点の公表内容をまとめたもので、運転計画も避難情報もここから動く。出発前に下記で最新を確認してほしい。
確認先
- JR東日本 関東エリアの運行情報・運休情報:traininfo.jreast.co.jp
- 千葉県防災ポータルサイト(避難情報・気象情報):bousai.pref.chiba.lg.jp
- 千葉市の緊急情報(避難情報・通行止め):city.chiba.jp
- 気象庁 キキクル(危険度分布)と警報・注意報:jma.go.jp/bosai
- 京成電鉄 運行情報:keisei.co.jp
関連する記事
今回の雨の見通しは【令和8年8月千葉豪雨】雨のヤマ場は9月6日夜から7日へで先に整理している。8月の大雨で長く止まっていた小湊鐵道の再開状況は【市原・大多喜】小湊鐵道は9月5日から段階的に再開にまとめた。