【千葉県】9月8日、内房線と外房線は房総南部だけ動いていない|千倉〜安房鴨川は終日運休、降り始めから館山410.5ミリ

9月8日、千葉県内の避難情報はすべて解除され、JRも大半の線区が平常運転に戻った。それでも房総半島の南側だけは動いていない。内房線は上総湊〜安房鴨川、外房線は上総一ノ宮〜安房鴨川が止まり、内房線の千倉〜安房鴨川は終日運転を見合わせる。降り始めからの雨量は館山で410.5ミリに達し、24時間降水量などが観測史上最大になった地点もある。前線は10日にかけて停滞する見込みだ。9月8日10時台の状況をまとめる。

目次

止まっているのは房総の南側だけ

線区・区間 9月8日の状況
内房線 千倉〜安房鴨川 終日運転見合わせ
内房線 上総湊〜千倉 運転見合わせ。夕方頃の運転再開を見込む
内房線 木更津〜上総湊 上下線に遅れ
内房線 千葉〜君津 通常より大幅に本数を減らして運転
外房線 大原〜安房鴨川 運転見合わせ。夕方頃の運転再開を見込む
外房線 上総一ノ宮〜大原 運転見合わせ。昼頃の運転再開を見込む
外房線 千葉〜上総一ノ宮 通常より大幅に本数を減らして運転
久留里線 久留里〜上総亀山 終日運転見合わせ
総武本線、成田線、東金線、鹿島線、京葉線、武蔵野線、総武快速線、中央・総武各駅停車 平常運転

7日に止まっていた線区のうち、総武本線 佐倉〜銚子、成田線の2区間、鹿島線、東金線は平常運転に戻った。残ったのは内房線と外房線の南側、そして久留里線の末端だ。同じ内房線でも、木更津までは動き、君津までは本数を絞り、上総湊から先が止まる、と3段階に分かれている。

ひとつ用語の違いがある。外房線には「振替輸送」の案内が出ているが、JRの本文には「代行輸送は行いません」と書かれている。振替輸送は他社線の切符で乗れるようにする扱いで、代行輸送はバスを走らせることだ。並行する私鉄がない区間では、振替輸送があっても移動手段は増えない。安房鴨川へ向かう手段は、8日の日中は鉄道以外を探すことになる。

小湊鐵道は、8月の豪雨からの復旧計画が後戻りした

小湊鐵道は9月8日更新の運行状況で、里見駅〜上総中野駅の運休理由を「8月の豪雨被害と9月6日の大雨被害の影響により」と説明している。9月5日にいったん月崎駅まで列車が戻っていたが、計画は組み直された。

期間 運転区間
9月8日〜9日 五井〜里見は終日列車。里見〜上総中野は終日運休(代行バス)
9月10日〜9月中旬 五井〜月崎は終日列車。月崎〜上総中野は終日運休(代行バス)
9月中旬〜9月末 休日は五井〜上総中野を終日列車。平日は五井〜里見が終日で、里見〜上総中野は朝と夜だけ列車
10月以降 全線で終日列車運行の予定

8日と9日は、8月14日から9月4日までと同じ「里見から先は代行バス」の状態に戻っている。上総大久保駅の代行バス乗り場も、8日・9日は国本涌水前、10日以降は加茂郵便局前と変わる。9月12日(土)の夜キハ(ビール列車)は予定どおり運行するとされている。

降り始めから館山410.5ミリ。観測史上最大の地点も

銚子地方気象台が8日7時9分に発表した資料に、降り始め(6日0時)から8日6時までの降水量が載っている(アメダスの速報値)。

地点 降水量
館山 410.5ミリ
勝浦 382.5ミリ
君津市坂畑 325.0ミリ
鴨川 315.5ミリ
茂原 277.5ミリ

気象台は「24時間降水量などが観測史上最大となった地点があります」としている。上位に並ぶのは、鉄道が止まったままの区間とほぼ重なる。館山・勝浦・鴨川・君津は、いずれも内房線か外房線の運転見合わせ区間か、その周辺だ。

雨は10日まで続く。地盤は緩んだまま

前線は今後北上し、10日にかけて西日本から東日本にほとんど停滞する見込みとされている。8日昼過ぎから夜のはじめ頃と、9日夕方から夜のはじめ頃に、雷を伴った激しい雨が降る所がある。

期間 予想24時間降水量(多い所)
8日6時〜9日6時 北西部・北東部・南部とも80ミリ
9日6時〜10日6時 北西部・北東部・南部とも80ミリ
10日6時〜11日6時 北西部・北東部・南部とも60ミリ

単独で見れば6日〜7日ほどの量ではない。ただし気象台は「これまでの大雨で地盤の緩んでいる地域では、少しの雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります」と書いている。土砂災害への注意・警戒は南部で10日にかけて、北西部と北東部は8日昼前までと9日夕方から10日にかけて、と時間帯が分かれている。

8月の豪雨で堤防が傷んだ状況を考慮して、千葉市と八千代市の大雨に関する警報の発表基準が通常より引き下げられた暫定基準で運用されている点も、6日からの案内に引き続き書かれている。

避難情報は8日朝までに全市町村で解除

7日未明に20市町へ広がった避難指示は、7日の日中から夜にかけて順に解除された。最後まで残ったのは房総南部で、8日朝の解除がこう並ぶ。

市町 解除時刻(9月8日)
館山市 7時10分
いすみ市 7時13分
御宿町 7時14分
大多喜町 7時17分
鴨川市 7時24分
勝浦市 7時25分
南房総市 7時45分

千葉市は7日17時25分、市原市は17時02分、君津市は8日0時53分に解除している。8日10時台の時点で、県内に発令中の避難情報はない。

鴨川市の通行止めは2か所とも解除された

道路のほうは鉄道より早く戻っている。鴨川市が公表した2か所は、いずれも解除済みだ。

  • 国道128号 天津バイパス 龍ヶ尾トンネル付近:土砂流出で通行止めとなっていたが、復旧作業が完了し7日20時に解除
  • 主要地方道 天津小湊夷隅線:路面冠水で通行止めとなっていたが、安全が確保されたため8日に解除

千葉市が7日朝に発表していた市内の通行止めも、国道126号は7日6時に解除されている。車は動けるが列車は動かない、という状態が房総南部で続いていることになる。安房鴨川や館山へ向かうなら、8日は道路側の手段を前提に組むほうが確実だ。

確認先

この記事は9月8日10時台に公表されている内容をまとめたものだ。再開見込みは点検の結果で動く。

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