【南房総】高家神社 秋の例大祭・庖丁式2026は10月17日、奉納するのは四條眞流一門|高家神社入口に停まるバスは1日5本

高家神社の拝殿(出典:ウィキメディア・コモンズ Jerry fish tkc CC BY-SA 3.0)

千葉県 10月17日(土)のイベント

高家神社の秋の例大祭・庖丁式奉納(旧神嘗祭)は2026年10月17日(土)11時〜12時(目安)、南房総市千倉町の高家神社で行われる。境内見学は自由、駐車場は乗用車約16台と大型バス2台で無料。庖丁式は年3回あり奉納する流派が回ごとに違い、10月17日は四條眞流一門、5月17日は四條流千葉県支部たかべ社中、11月23日は四條流石井派一門が務める。烏帽子と直垂の庖丁人が式庖丁と真魚箸だけで魚を捌く約30分の神事で、素材は五魚三鳥。祭神は料理の神・磐鹿六雁命。日東交通「高家神社入口」に停車する便は往復で1日5本、千倉駅発は8時45分と17時15分の2本だけで、11時の神事に合うバスはない。

  • 2026/10/17 11:00 - 2026/10/17 12:00
  • 高家神社
  • 境内見学自由
高家神社の拝殿。茅葺きの大屋根に千木と鰹木が載り、正面に注連縄と白い紙垂、左右に社名の入った提灯が下がる
高家神社の拝殿。境内にはこのほかに、庖丁式のための舞台を備えた庖丁式奉納殿がある(出典:ウィキメディア・コモンズ「Takabe jinja haiden.JPG」Jerry fish tkc CC BY-SA 3.0)

高家神社の庖丁式は、年に3回ある。日付が決まっているだけでなく、奉納する流派が回ごとに違う。10月17日(土)の秋季例祭で庖丁を執るのは四條眞流一門で、5月の春季例祭とも11月の新穀感謝祭とも別の一門が務める。同じ神社の同じ神事でも、見る回によって手が変わる。

目次

開催概要

名称 秋の例大祭・庖丁式奉納(旧神嘗祭)
開催日 2026年10月17日(土)
時間 11時〜12時(目安)
会場 高家神社(南房総市千倉町南朝夷164)
奉納 四條眞流一門
料金 境内見学自由
駐車場 乗用車約16台、大型バス2台、無料
問い合わせ 高家神社 社務所 0470-44-5625

高家神社は、料理の神である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)を祀る。日本書紀に名が記された神で、味噌や醤油の神としても知られる。料理関係者の参拝が多い神社で、授与所では料理上達の守りや庖丁式をあしらった手ぬぐいも頒布されている。

年3回の庖丁式は、奉納する流派が違う

神社が公開している祭典・行事の一覧には、回ごとの奉納者まで書かれている。

日付 祭典 庖丁式を奉納する一門
5月17日 春季例祭 四條流千葉県支部 たかべ社中
10月17日 秋季例祭(旧神嘗祭) 四條眞流一門
11月23日 新穀感謝祭(旧新嘗祭) 四條流石井派一門
毎月17日 月次祭・庖丁供養祭

旧神嘗祭は、その年の新穀を伊勢神宮に奉る宮中の祭にならったもので、収穫を神へ報告する意味を持つ。11月23日の新穀感謝祭が旧新嘗祭にあたり、こちらは神から新穀をいただく側の祭になる。10月と11月の庖丁式は、関係者の間では全国的に知られていると南房総市観光協会は書いている。

なお毎月17日には月次祭と庖丁供養祭が行われている。使い終えた庖丁を供養する神事で、10月17日はこの月次祭と秋季例祭が重なる日にあたる。

庖丁式は魚に手を触れない。所要は約30分

庖丁式は平安時代の宮中行事を再現したものだ。烏帽子と直垂をまとった庖丁人が、右手に式庖丁、左手に真魚箸(まなばし)を持ち、魚に一切手を触れずに調理する。真魚箸は魚や鳥を扱うときに使う柄のついた長い箸で、野菜を扱う菜箸とは区別される。式にかかる時間はおよそ30分。始まる前にまな板を白い布で清め、途中には見得を切る動作も入る。式が終わると、捌かれた魚を神に供えるため、携わった人たちが拝殿へ進む。

扱う素材は「五魚三鳥」とされ、五魚は鯉・鯛・真鰹・鱸・鮒、三鳥は鶴・雉・鴨。鶴は現在は禁猟のため使われない。当日どれが捌かれるかは、その回によって変わる。

神社の説明によると、この儀式は第58代光孝天皇の時代にさかのぼる。天皇の命で料理をまとめて後世に伝えたのが四條流の祖とされる四條中納言 藤原朝臣山蔭卿で、以後、宮中行事のひとつとして貴族社会に受け継がれた。源頼朝や織田信長も好んで行わせたと伝えられている。

所作を見る神事なので、境内での過ごし方は屋台の並ぶ祭りとは違う。前方に長く立って撮影を続けるより、始まる前に位置を決めて動かないほうが、周囲にも自分にも都合がよい。30分立ったままになるので、脚に不安があれば早めに座れる場所を探しておきたい。

境内には庖丁式のための舞台と、庖丁を納める塚がある

高家神社の参道。石灯籠が左右に立ち、中央のまっすぐな石段の上に茅葺きの拝殿が見える
参道の正面に石段があり、その上に拝殿が建つ。手すりは付いているが段数はまとまっている(出典:ウィキメディア・コモンズ「高家神社 – panoramio.jpg」CC BY 3.0)

神社の境内案内によると、茅葺きの拝殿の奥は内拝殿、祝詞殿、御本殿と続く。庖丁式は境内に設けられた庖丁式奉納殿で行われ、舞台が常設されている。年に3回だけの神事のために専用の場所が用意されている神社は多くない。

拝殿の左右には庖丁塚がある。調理師など料理に携わる人が、使い終えた庖丁の供養に訪れる場所で、毎月17日の庖丁供養祭はここに関わる神事だ。神社では庖丁供養や清祓の御祈祷も予約制で受けている。10月17日に参拝するなら、庖丁式の前後に塚まで足を延ばすと、この神社が何を祀っているかが分かりやすい。

祭神は、天皇にかつおとはまぐりを差し上げた人物

主祭神の磐鹿六雁命は、日本書紀の第12代景行天皇53年冬10月の条に記されている。神社の由緒によれば、景行天皇が日本武尊の東国平定を偲んで安房の浮島の宮に行幸した際、侍臣の磐鹿六雁命が弓の弦を海に入れて堅魚(かつお)を釣り上げ、砂浜で足に触れた白蛤(はまぐり)を採って、膾(なます)にして差し上げた。天皇はこれを大いに賞味し、料理の技をたたえて膳大伴部(かしわでのおおともべ)を賜った。以後、子孫は代々膳(かしわで)の職を継ぎ、皇室の食事を司ったと伝わる。

より詳しい記述は、延暦8年(789年)に子孫の高橋氏が朝廷に奉ったとされる「高橋氏文」にある。天照大神と稲荷大神も併せて祀られている。

千倉駅から乗れるバスは1日2本。しかも神事の時間に合わない

公共交通で向かう場合、最寄りは日東交通「高家神社入口」で、そこから徒歩約10分。ただしこの停留所は、路線を走る便のほとんどが通過する。現行の白浜千倉館山線の時刻表で、高家神社入口に停車する便は往復あわせて5本しかない。

方向 高家神社入口 発 備考
千倉駅・館山方面 6:54/7:59/8:39 いずれも安房白浜発。午後の便は通過
安房白浜方面 8:48/17:18 館山駅発。千倉駅発はそれぞれ8:45/17:15

千倉駅から乗って高家神社入口で降りられるのは8時45分発と17時15分発の2本だけで、11時開始の庖丁式に合わせた便はない。帰りも、高家神社入口から千倉駅方面へ向かう便は午前中で終わっている。バスで往復する計画は、この神事に関しては成り立たない。

千倉駅から神社までは約2km。歩けば25分から30分ほどで、実際には徒歩かタクシーが現実的な選択になる。神社の道案内も「千倉駅からはバス又はタクシーをご利用ください」と、タクシーを併記している。時刻は改正されることがあるため、バスを使うなら日東交通館山営業所(0470-22-0111)で確認しておきたい。

車の場合は富津館山道路の富浦ICから約16km、25分ほど。駐車場は乗用車約16台と大型バス2台で無料だが、台数は多くない。11時からの神事に対して、駐車の余裕を見るなら早めに着く前提で考えることになる。

混雑の目安は立てにくい

SNSでの口コミは多くない。参拝した人が境内の雰囲気を褒める投稿や、庖丁式そのものを「一度見てみたい」とする声はあるが、当日の人出や駐車場の埋まり方を伝える投稿は見あたらなかった。花火大会のように混み方が語り継がれる行事ではないので、駐車場16台に対してどれくらい集まるかを事前に読むのは難しい。気になるなら社務所に聞くのが早い。

ちなみに境内は2月中旬から下旬にライトアップされる。庖丁式とは別の時期なので、10月に訪れる場合は関係しないが、この神社に通うつもりなら覚えておいてよい。

公式の確認先

高家神社(祭典・行事) 高家神社 祭典・行事特殊神事 庖丁式
ちば観光ナビ(開催情報) 秋の例大祭・庖丁式奉納(旧神嘗祭)/高家神社
問い合わせ 高家神社 社務所 0470-44-5625(授与所 9時〜17時)

春の回を見たことがある人でも、10月は奉納する一門が変わる。同じ庖丁式という名前で、別の手を見る機会だと考えたほうが近い。5月17日の春の回については高家神社 庖丁式2026にまとめてある。

イベント情報
開催期間
2026/10/17 11:00 - 2026/10/17 12:00
開催場所
高家神社
住所
千葉県南房総市千倉町南朝夷164
主催者
高家神社
料金
境内見学自由
状態
開催予定
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