Event Overview
鬼来迎は2026年8月16日(日)、横芝光町の広済寺で施餓鬼供養のあと午後3時頃から1時間強、見学無料。JR横芝駅からの無料シャトルバスは往路3便、復路は虫生入口発17時・17時45分・18時30分で、17時より前に駅へ戻る便はありません。現在演じられるのは大序・賽の河原・釜入れ・死出の山の四段。鬼婆に赤ちゃんを抱いてもらうと健康に育つという言い伝えもあります。
- 2026/8/16 15:00 - 2026/8/16 16:30
- 広済寺
- 見学無料

8月16日は地獄の釜が開く日といわれる。その日に合わせて、横芝光町の広済寺で仮面をつけた仏教劇が奉納される。鬼来迎という。国指定重要無形民俗文化財で、古典的な仏教劇として全国で唯一伝わるものとされ、2026年は国の指定から50年にあたる。
開催概要
| 名称 | 鬼来迎(きらいごう)※別称「鬼舞(おにまい)」 |
|---|---|
| 日程 | 2026年8月16日(日) |
| 時間 | 施餓鬼供養の終了後、午後3時頃から1時間強 |
| 会場 | 広済寺(千葉県山武郡横芝光町虫生483) |
| 演者 | 虫生鬼来迎保存会 |
| 料金 | 見学無料 |
| シャトルバス(往路) | JR横芝駅発 12:20/13:20/14:20(文化会館経由・虫生入口行) |
| シャトルバス(復路) | 虫生入口発 17:00/17:45/18:30(見込み・文化会館経由・JR横芝駅行) |
| バスの条件 | 無料、定員23名、予約不要。満席時は乗車できない可能性あり。車内飲食不可 |
| 問い合わせ | 横芝光町 社会文化課 生涯学習班 0479-84-1358 |
出典は横芝光町の公式ページ。指定文化財なので日付は毎年8月16日で固定され、回数を数える形式の行事ではない。
シャトルバスは往路3便。復路の1便目は17時
この行事で実務的にいちばん効くのが、町が出している無料シャトルバスだ。JR横芝駅と虫生入口を文化会館経由で結び、往路は横芝駅発が12時20分・13時20分・14時20分。復路は虫生入口発が17時・17時45分・18時30分の3便で、町の案内には「見込み」と注記が添えられている。定員23名で予約は不要、満席のときは乗れない可能性があり、車内での飲食は禁止だ。
ここから逆算すると行程はほぼ一通りに決まる。上演は午後3時頃から1時間強なので終わるのは16時過ぎ、復路の1便目が17時なので、上演後に境内を少し歩いてちょうどいい。逆に途中で切り上げても、17時より前に駅へ戻る便はない。
往路は14時20分発が最終で、これに乗れば開始に間に合う。ただし定員23名という数字は小さいので、確実に座りたいなら12時20分か13時20分で早めに入り、境内で待つほうが安全だ。横芝駅からタクシーを使うと約10分。駐車場については、町も県も台数を公表していない。

いま演じられるのは四段。かつては七段あった
境内に立つ横芝光町教育委員会の解説板には、こう書かれている。「虫生の鬼来迎は毎年八月十六日、お盆の行事として境内で行われている仏教劇です。大序・賽の河原・釜入れ・死出の山の四段が演じられ、仏教の教えである因果応報・勧善懲悪を説いた内容です」。
そして続けて「また、かつては大序と賽の河原の間に、和尚道行・墓参・和尚物語の広済寺建立縁起譚が演じられ、合せて七段から構成されていました」とある。観光情報では七段の演目名が並べて紹介されることがあるが、解説板の書き方では七段は過去の姿だ。いま境内で見られるのは、大序・賽の河原・釜入れ・死出の山の四段。抜けている三段は、広済寺がどう建ったかを語る筋のほうだった。
舞台に出るのは赤鬼と黒鬼、白装束の亡者、閻魔大王、そして菩薩。鬼が亡者を地獄へ追い立て、責め苦の果てに菩薩が救う。地獄芝居と呼ばれるゆえんだ。
鬼婆に赤ちゃんを抱いてもらうと、健康に育つ
見物人にとって鬼来迎が単なる観劇にならないのは、劇中に入っていける習わしがあるからだ。横芝光町が運営する移住サポートサイトは「劇中に登場する鬼婆に赤ちゃんを抱いてもらうと健康に育つといわれている」と紹介している。舞台の上の鬼が、そのまま赤子の守り手にもなる。
小さい子を連れて行く人は、この一点だけ覚えておくと当日の見え方が変わる。ただし何時ごろのどの場面で機会があるのかまでは公表されていないので、境内で保存会の人に尋ねるのが早い。
面は13面あり、古い3面は中世のものと伝わる
上演に使われてきた面そのものも文化財だ。「広済寺の鬼来迎面」は2002年3月29日に千葉県指定有形民俗文化財となり、解説板によれば13面ある。
そのうち最も古い鬼婆・黒鬼・赤鬼の3面は、鬼来迎が演じられ始めた中世に作られたと伝えられている。残る10面は塩掘り4面、倶生神1面、閻魔大王1面、鬼婆1面、赤鬼1面、黒鬼1面、観音菩薩1面という内訳で、江戸時代に作られたものと考えられている。町の紹介では、室町時代に作られたものまで残るという書き方もされている。国指定重要無形民俗文化財としての指定は、解説板に「昭和五十一年五月四日指定」とある。1976年、つまり2026年でちょうど50年だ。
8月30日まで、図書館で面を間近に見られる
同じ町のなかで、面のほうを落ち着いて見られる場も開いている。横芝光町立図書館2階の町民ギャラリーで企画展「鬼来迎 〜中世仏教の息吹〜」が7月18日から8月30日まで、9時30分から17時30分、入場無料で開かれている。広済寺に保管されている鬼来迎面11点や甲冑、大般若経などが並ぶ。
上演当日の8月16日も会期のうちだ。この企画展を見た人が7月に「今年ももうすぐですね、暑い最中ですが拝見したいです」と書き残していて、上演を待つ気分がそのまま出ている。ただしシャトルバスは横芝駅と虫生入口の往復なので、図書館へ寄るなら別に足を用意したい。午前に面を見て、午後にその面をつけた劇を見るという回り方は、車があれば組める。
「毎年8月16日」だが、開かれなかった年もある
日付は固定でも、毎年欠かさず続いてきたわけではない。千葉県の観光サイトの鬼来迎のページには、いまも「台風7号の影響により、当イベントは中止となりました」という告知が残っている。台風7号が関東を直撃したのは2024年8月16日で、まさに上演日にあたる。境内の舞台で演じる行事である以上、荒天なら流れる。
気をつけたいのは、その中止告知が現在も同じページに載ったままだという点だ。2026年の情報として読むと誤る。雨天のときの扱いは町の案内にも書かれていないので、天気が崩れそうなら町の社会文化課(0479-84-1358)に確かめてほしい。
広済寺は、竹林に囲まれた谷あいの寺
会場の広済寺は真言宗智山派、山号を慈士山という。建久7年(1196年)の創建と伝わる古い寺で、瓦屋根の大きな本堂の前に開けた広場があり、背後は竹林に覆われた斜面が迫っている。周囲に大きな建物はなく、境内そのものが舞台になる造りだ。鬼来迎の起源は鎌倉時代初期、およそ800年前にさかのぼるとされる。
準備は夏のあいだに動いている。広済寺の公式アカウントは7月19日に「先ほど朝7時から鬼来迎の舞台作りが始まりました。皆さん、手慣れたもので どんどん組み立てられていきます」と投稿していた。何のための舞台かまでは書かれていないが、朝7時から地元の人が手際よく組み上げていく様子が伝わる。演じるのは地元の虫生鬼来迎保存会で、村の行事として続けられてきた形が今も残る。
2026年8月3日には千葉日報が「ふさの国探宝」でこの行事を取り上げ、「連綿800年、文化存続へ模索も」と書いた。かつては近隣にも同じような仮面劇があったが、いま残るのはここだけだ。
まとめ
鬼来迎は2026年8月16日(日)、横芝光町の広済寺で施餓鬼供養のあと午後3時頃から1時間強、見学無料。JR横芝駅からの無料シャトルバスは往路が12時20分・13時20分・14時20分、復路は虫生入口発17時・17時45分・18時30分(見込み)で、17時より前に駅へ戻る便はない。定員23名・予約不要。演目は現在は大序・賽の河原・釜入れ・死出の山の四段で、かつての七段からは三段減っている。劇中の鬼婆に赤ちゃんを抱いてもらうと健康に育つという言い伝えもある。使われてきた面13面は県指定文化財で、うち11点は8月30日まで町立図書館の町民ギャラリーで公開中。2024年は台風で流れているので、当日の可否は町の社会文化課に確かめてほしい。
横芝光町と九十九里をもう少し
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- 開催期間
- 2026/8/16 15:00 - 2026/8/16 16:30
- 開催場所
- 広済寺
- 住所
- 千葉県山武郡横芝光町虫生483
- 主催者
- 虫生鬼来迎保存会/横芝光町 社会文化課 生涯学習班 0479-84-1358
- 料金
- 見学無料
- 状態
- 開催予定