イベント概要
飯香岡八幡宮(市原市八幡)の秋季大祭は仲秋の名月の日に行われ、2026年は9月25日(金)、神輿渡御祭は9月27日(日)の見込み。2025年の10月6日・12日から11日早まる。県指定無形民俗文化財の柳楯神事、足利義満が1384年に寄進したと伝わる神輿を含む5基の渡御、元禄7年に雄鳩1096羽を放った放生会の記録まで。八幡宿駅から徒歩3分。
- 飯香岡八幡宮
- 無料

市原市八幡の飯香岡八幡宮では、秋の大祭で5基の神輿が町へ出る。ただ、この祭りの日付は毎年動く。2025年は10月6日と12日だったが、2026年は9月に前倒しになる見込みだ。去年の記憶で10月の予定を空けておくと、祭りはとっくに終わっている。動く理由と、2026年がいつになるのかを先に押さえておきたい。
開催概要
| 名称 | 飯香岡八幡宮 秋季大祭(柳楯神事・神輿渡御祭) |
|---|---|
| 2026年の日程 | 秋季大祭は9月25日(金)、神輿渡御祭は9月27日(日)の見込み。8月下旬の時点で神社からの当年発表は確認できていない |
| 日取りの決め方 | 秋季大祭は仲秋の名月(旧暦8月15日)の日。神輿渡御はその前後の日曜 |
| 会場 | 飯香岡八幡宮(千葉県市原市八幡1057-1)と周辺の町内 |
| 料金 | 無料 |
| 神輿 | 5基。中世の神輿は千葉県指定有形文化財 |
| 文化財 | 本殿は国指定重要文化財(室町時代中期の建立)。拝殿と神輿は県指定有形文化財、柳楯神事は県指定無形民俗文化財、夫婦銀杏は県指定天然記念物 |
| 屋台 | 例年、数多く出店(千葉県公式観光サイトの記載) |
| 駐車場 | 20台・無料。祭礼当日に使えるかどうかの案内はない |
| 問い合わせ | 飯香岡八幡宮 0436-41-2072 |
2026年の十五夜は9月25日。だから大祭も9月に動く
飯香岡八幡宮の秋季大祭は日付固定ではなく、旧暦8月15日、つまり仲秋の名月の日に行われる。旧暦は太陽暦とずれていくので、その日は年ごとに9月から10月のあいだを行き来する。
国立天文台によると、中秋の名月は2025年が10月6日、2026年は9月25日(金)。11日も早い。前年に神幸祭を見た人が同じ感覚で予定を立てると、ひと月近くずれた計算になってしまう。ついでにいえば2026年は名月の日と満月の日が2日ずれていて、満月は9月27日。神輿が出る日曜のほうが、月は丸い。
神輿の渡御が日曜に移ったのは平成12年度から。生活様式が変わって平日には担ぎ手がそろわなくなったためと伝えられている。それまでは旧暦8月15日そのものに神輿が出ていた。2026年は十五夜の9月25日が金曜なので、直後の日曜にあたる9月27日が神輿渡御祭になる計算だ。市原市内で長年この神社の行事を撮ってきた写真店の年間行事案内も、秋季大祭を9月25日(金)、神輿渡御祭を9月27日(日)として載せている。
ただしこれは決め方から導いた日付で、神社の当年発表ではない。8月下旬の時点で2026年の日程を告知したページは見つからなかった。出かける前に社務所(0436-41-2072)で確かめてほしい。
柳楯神事——神輿より先に、柳の楯が道をつくる
この祭りの主役は、実は神輿の前を行く一本の楯だ。柳楯神事といって、千葉県の無形民俗文化財に指定されている。柳の枝を束ねた楯を五所地区から八幡の飯香岡八幡宮まで運び、神輿の宮出しはこの柳楯の導きによって初めて行われる。楯が着かないと祭りが始まらない。
神輿目当ての人は、朝の宮出しに合わせて境内に立つ。けれど柳楯は、それより早い時間に道を進んでくる。前年(2025年)の神幸祭では柳楯神事が8時30分から、神輿の出御が9時15分からと案内されていた。45分の差がある。神輿だけを見て帰ると、この祭りが何の祭りなのかを説明している部分を丸ごと見逃すことになる。
神輿は5基。中世の4基は1384年に鎌倉で作られた

町へ出るのは5基。うち中世に作られたものは千葉県指定有形文化財で、1384年(至徳元年)に足利義満が鎌倉で作らせ、4基そろえて寄進したと伝わる。秋の大祭そのものが、この奉納に由来するとされている。640年以上前の由緒をもつ神輿が、いまも町内を回るわけだ。
神社の歴史はさらに古い。社伝では白鳳年間(675年)の創祀で、天平宝字3年(759年)には全国の放生の地に鎮座する国府八幡宮と定められた。上総国の総社をつとめ、源氏・千葉氏・足利氏・徳川氏の崇敬を受けている。本殿は室町時代中期(1393〜1466年)の建立で国の重要文化財、拝殿は県指定有形文化財。境内の夫婦銀杏は1935年に県の天然記念物に指定された古木で、1本の木に雄株と雌株が合わさったものとして知られる。
秋季大祭の日には「放生の儀」がある

神輿の日に隠れがちだが、秋季例祭の日には放生の儀が行われる。前年は10時からだった。捕らえた魚や鳥を放して殺生を戒める神事で、飯香岡八幡宮はこの国府司祭の放生会を今に伝える古社とされている。
記録の残り方が面白い。元禄7年(1694年)の放生会では、榊原七良右衛門が雄鳩1096羽を放ったと伝わる。1096羽である。境内には放生池があり、参拝した人が「大変立派な放生池に見惚れました」「社務所の方にお札をいただき、放生池に浮かべました」とSNSに書いている。神事の日でなくても、池のほとりでその一端に触れられる。
秋季大祭は子育て祈願や虫封じの祈願を受ける習わしもあり、この神社が「子育て八幡」と呼ばれてきた理由もそこにある。小さい子を連れて行くなら、神輿の迫力より、こちらを目当てにしてもいい。
当日の時間の目安。朝から夜まで動く
2026年の進行は未発表なので、参考になるのは前年の実績と、地元の写真店が出している予定時刻になる。
| 時刻の目安 | できごと |
|---|---|
| 8時30分ごろ | 柳楯神事(2025年の実績) |
| 9時15分〜9時30分ごろ | 神輿の宮出し。5基が順に境内を出る |
| 13時ごろ | 町内渡し。拝殿前に5基が集まる |
| 13時10分ごろ | 子供神輿の出御(2025年の実績) |
| 17時10分〜19時30分ごろ | 境内で神輿を納める |
拝殿前に5基が並ぶ13時前後が、いちばん密度の高い時間帯になる。夕方の納めは日が落ちてから2時間以上続くので、提灯の明かりのなかで見たいならこちら。時刻はいずれも年によって前後する。
八幡宿駅から徒歩3分。帰りの電車は気にしなくていい
最寄りはJR内房線の八幡宿駅で、神社までは徒歩約3分。駅前の祭りに近い立地なので、夜まで残っても内房線は動いている。車なら館山自動車道の市原ICから約30分。神社の駐車場は20台・無料だが、祭礼当日に一般の来場者が使えるかどうかの案内は出ていない。神輿が回る町内は道がふさがるので、電車のほうが確実だ。
SNSに祭りの声は少ない。ただし境内は年中にぎやか
SNSでの口コミを「飯香岡八幡宮」「柳楯神事」「市原 神輿」などの語で探したが、秋の大祭の混雑や屋台を伝える投稿は見当たらなかった。氏子が担ぐ祭りで、広域から見物客を呼び込むタイプではないためだろう。屋台の数や有料席についても、公式・非公式を問わず具体的な記載はない。県公式観光サイトが「屋台も数多く出されます」と書いている程度だ。
その代わり、境内そのものを訪ねた人の声はよく流れている。夏は七夕飾りと風鈴祭で「たくさんの風鈴が印象的でした」といった投稿が並び、8月1日には盆踊りと流し灯籠祭が開かれてケーブルテレビが取り上げていた。放生池でお札を浮かべた話もそこから拾える。混雑を心配するより、日付を間違えないことのほうが大事な祭りだと考えていい。
なお、2026年8月13日の大雨では神社の周辺が冠水した様子がSNSに流れていた。秋までに復旧しているとみられるが、境内や周辺の状況が気になる場合も社務所に確認するのが早い。
まとめ
飯香岡八幡宮の秋季大祭は仲秋の名月の日で、神輿渡御はその前後の日曜になる。2026年の中秋の名月は9月25日(金)なので、大祭が9月25日、神輿渡御祭が9月27日(日)にあたる見込みだ。2025年は10月6日と12日だったから、11日ほど早まる。神社の当年発表は8月下旬の時点で確認できないので、社務所(0436-41-2072)で日程を確かめてから出かけてほしい。見どころは、五所から柳の楯を運んで神輿の道をつくる柳楯神事(県指定無形民俗文化財)と、1384年に足利義満が寄進したと伝わる中世神輿を含む5基の渡御。拝殿前に5基がそろう13時前後が山場になる。例祭の日には放生の儀もあり、元禄7年には雄鳩1096羽を放った記録が残る。最寄りはJR内房線八幡宿駅から徒歩3分。
市原をもう少し
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- 開催場所
- 飯香岡八幡宮
- 住所
- 千葉県市原市八幡1057-1
- 主催者
- 飯香岡八幡宮
- 料金
- 無料