【市原】笹岡由梨子展「渦巻」は9月23日まで、市原湖畔美術館は部分開館|高滝駅までの列車は動いている、帰りは12時20分の次が14時45分

市原湖畔美術館

千葉県 7月18日(土)のイベント

市原湖畔美術館の「暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展『渦巻』」は2026年7月18日から9月23日まで。改修工事の途中で部分開館のため、見られるのは館内の一部です。一般800円、月曜休館。常設展は市原ゆかりの版画家・深沢幸雄。最寄りの高滝駅は小湊鐵道の運休区間の外で列車は平常運行、帰りは12時20分の次が14時45分まであきます。

  • 2026/7/18 09:30 - 2026/9/23 18:00
  • 市原湖畔美術館
  • 一般800円/大高生・65歳以上600円/中学生以下無料
市原湖畔美術館の外観とサイン
市原湖畔美術館(市原市不入)。高滝湖のほとりに建つ。出典:ウィキメディア・コモンズ(撮影あばさー/パブリックドメイン)

会期は9月23日(水・秋分の日)までです。館は改修工事の途中で、見られるのは館内の一部にかぎられます。最寄りの高滝駅は8月の豪雨で運休した区間の外側にあり、五井駅からの列車は平常どおり走っています。

目次

開催概要

名称 暗闇をくぐってみたら Part2 笹岡由梨子展「渦巻」
会期 2026年7月18日(土)〜9月23日(水・祝)
会場 市原湖畔美術館(千葉県市原市不入75-1/0436-98-1525)
開館時間 平日10:00〜17:00/土曜・祝前日9:30〜19:00/日曜・祝日9:30〜18:00 最終入館は閉館30分前
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料 一般800円(団体600円)/大高生・65歳以上600円(団体400円)/中学生以下無料。障がい者手帳またはミライロID提示の方と介添者1名は無料
主催 市原湖畔美術館[指定管理者:株式会社アートフロントギャラリー]

館は部分開館。見られるのは一部だけ

美術館の説明には「2026年1月〜4月の改修工事に伴う完全休館を経て、市原湖畔美術館は9月まで部分開館のかたちで、作風の全く異なる2組のアーティストによる劇場型の連続個展を開催します」とあります。通常の全館開館ではありません。

SNSでの口コミでも、8月に訪れた人が「現在美術館内が改装中で、見られるのはほんの一部の展示のみとなっています」と書いたうえで、本展と常設展を見たと投稿していました。別の来館者は展示の構成を、1階が映像《隣人》と木彫レリーフ5点、地下がビデオインスタレーション《渦巻》で、映像の長さはそれぞれ2分15秒と6分15秒だったと記録しています。映像を通しで見ても10分ほどという計算になりますが、公式の資料に上映時間の記載はないため、目安として受け取ってください。

沈んだ110戸の村を、作家が演じて歌う

美術館が建つのは高滝湖のほとりです。館の説明によれば、湖の底にはダム建設で沈んだ110戸の村がありました。笹岡由梨子は、そこに住んでいた住人へのインタビューや記録写真をもとに新作のビデオ・インスタレーションを制作しています。

暗闇をくぐった先の展示室で流れるのが《隣人》です。移住を余儀なくされた村人たちの当時の写真を参照しながら、笹岡自身が村人を演じ、自ら作詞作曲した歌を歌います。館はこれを「単なる失われた共同体の再現ではなく、写真という記録媒体に残された断片的な痕跡を身体表現とインスタレーションによって再構成したもう一つの地域史のすがた」と説明しています。

地下の展示空間には、美術館の前身である「市原市 水と彫刻の丘」の構想のもとになった「水中彫刻公園」に触発されたインスタレーションが置かれます。館の言葉では「遊戯性と追悼性の両義性をあわせ持つ空間」です。

笹岡由梨子は1988年大阪府生まれ、滋賀県を拠点に活動しています。2017年に京都市立芸術大学大学院で博士後期課程を満期退学。京都府文化賞奨励賞と咲くやこの花賞をいずれも2020年に受けています。近年の展覧会に滋賀県立美術館「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」(2026年)、国立国際美術館「プラカードのために」(2025年)があります。

入口はミュージアムショップの奥

館の案内は、展示への入り方を「ミュージアムショップの奥にある秘密の入口をくぐり、真っ暗な闇を進むと、日常とは異なる世界が拡がっている」と書いています。連続個展のシリーズ名が「暗闇をくぐってみたら」であるとおり、暗い通路を通る構成です。足元が見えにくい場所を歩くので、小さな子ども連れや暗所が苦手な人は、その前提で行くかどうかを決めてください。

常設展は市原ゆかりの版画家

部分開館でも常設展示室は開いていて、8月の来館者も本展と常設展の両方を見たと投稿しています。常設展示室が扱うのは、市原市名誉市民の版画家・深沢幸雄(1924-2017)です。館は銅版画、ガラス絵、パステル画、書など約500点を中心に収蔵し、年に4回入れ替えながら紹介しています。2026年度の第1期は「曖昧な気配」です。

深沢は東京美術学校を卒業後、義父のすすめで市原市鶴舞に移り住み、そこにアトリエを構えて生涯制作を続けました。銅版画を独学で始めたのは1954年。作品はニューヨーク近代美術館やメキシコ国立版画美術館などにも所蔵されています。企画展のテーマである高滝湖の記憶と、この土地に住み続けた作家の仕事を続けて見られるのが、いまの館の構成です。

高滝駅までは列車が動いている

小湊鐵道は8月の豪雨で被害を受け、里見駅から上総中野駅までが運休して代行バスに切り替わりました。ただし公式の運行状況(2026年8月28日更新)は「五井駅-里見駅間は、平常通り運行しています」と明記しています。高滝駅は五井寄りにあり、運休区間には入っていません。

公式が示す復旧の見通しは次のとおりです。

時期 運行の形
〜9月4日 五井〜里見は終日列車。里見〜上総中野は終日運休で代行バス
9月5日〜9月中旬 五井〜月崎は終日列車。月崎〜上総中野は代行バス
9月中旬〜9月末 休日は五井〜上総中野の全線で終日列車。平日は五井〜里見が終日、里見〜上総中野は朝夜のみ列車で昼間は代行バス
10月以降 全線で終日列車運行の予定

復旧工事の進み方で計画が変わる場合があるとも添えられています。いずれの段階でも高滝駅までは列車が入ります。

帰りの列車は昼に2時間半あく

美術館の案内では、高滝駅から美術館まで徒歩約20分、タクシー約3分です。高滝駅にタクシーは常駐しておらず、駅舎内に公衆電話もないため、館は事前予約をすすめています。

高滝駅から五井方面の発車時刻は次のとおりです(駅探掲載・2026年8月15日現在)。

区分 高滝発 五井方面
平日 8:04/9:19/11:01/12:20/14:45/15:35/16:45/17:41/19:01/19:36
土曜・休日 9:19/10:10/11:01/12:20/14:45/15:35/16:45/17:41/19:01/19:36

平日も休日も、12:20の次が14:45です。昼をはさんで2時間25分あきます。午前に着いて昼前に帰るか、14:45より後まで滞在するかで、駅での待ち時間がまったく変わります。

閉館時刻から逆算すると、平日は17:00閉館で徒歩20分なら17:41に間に合います。日曜・祝日は18:00閉館で、次の列車は19:01。土曜と祝前日は19:00閉館なので、歩いて向かうと19:36が現実的な最終になります。

車と高速バスの行き方

車は圏央道の市原鶴舞ICを出て左折し約5分、アクアライン川崎浮島JCTからは約40分です。館山道の市原ICからは国道297号経由で約35分と案内されています。

高速バスは、東京駅八重洲口バスターミナル(東京ミッドタウン八重洲 地下2階)11番のりばから東京-勝浦線で約60分、「市原鶴舞バスターミナル」下車、そこからタクシー約4分です。羽田空港第1・第2ターミナルからは横浜駅・羽田空港-茂原駅線で約60分、横浜駅東口18番のりばからは約90分で同じバスターミナルに着きます。市原鶴舞バスターミナルにもタクシーは常駐せず、公衆電話もないため、こちらも予約が要ります。

9月の休館日と、最終日までの開館時間

休館日は月曜日で、祝日の場合は翌平日に振り替わります。9月の月曜は7日・14日・21日・28日ですが、21日は敬老の日、22日は国民の休日、23日は秋分の日といずれも祝日です。この規定どおりなら、会期最後の3日間は続けて開くことになります。連休に合わせて行くなら、念のため出発前に館へ確かめてください。

最終日の9月23日は水曜ですが祝日なので、開館は9:30〜18:00、最終入館は17:30です。土曜と、祝前日にあたる9月18日(金)・9月20日(日)は、閉館が19:00まで延びます。

関連イベントは終了している

本展の関連イベントとして、笹岡由梨子のスペシャルトークと、着想のもとになった写真家・加藤清市と「水中彫刻公園」を構想した三好敏弘を扱うトークセッション「湖の底に、あった世界、ありえたかもしれない世界」が8月1日に開かれましたが、いずれも終了しています。9月中の関連イベントは公式サイトに掲載がありません。

連続個展の第1弾は竹内公太展「のののののまつり」でした。SNSでの口コミでは、両方を見た人が「扱うテーマ、表現、空間の使い方などの違いを楽しむことができました。改修工事を活かした、良い企画だったと思います」と書いています。Part1はすでに終了しています。次の企画展は河口龍夫「関係ー無関係 湖畔にて」で、10月17日から12月20日までの予定です。

湖の側も見て帰るなら

高滝ダムの記念館側から見た堤体
高滝ダム(市原市)。記念館側から見た堤体で、法面には「たかたきダム」の文字が入る。出典:ウィキメディア・コモンズ(撮影Xser21/CC BY-SA 4.0)

SNSでの口コミには、展示を見たあとに高滝ダムへ足を延ばしたという投稿がありました。「作品があの空間にあるというより、空間まるごと作品で、身体ごと作品の中に沈み込んでいった。そのあと高滝ダムへ行かない選択肢はなかった」という書き方です。高滝駅の案内では、高滝ダム記念館や安産祈願で知られる高滝神社も徒歩圏です。作品が扱う湖の底の話を見たあとに、実際の湖面を見て帰る組み立てができます。

小湊鐵道の運休と再開の経緯は【令和8年8月千葉豪雨】外房線は8月23日始発に全線再開、代行バスは22日21時で終了|誉田〜大網の道床流出と小湊鐵道の運休にまとめています。

イベント情報
開催期間
2026/7/18 09:30 - 2026/9/23 18:00
開催場所
市原湖畔美術館
住所
千葉県市原市不入75-1
主催者
市原湖畔美術館(指定管理者:株式会社アートフロントギャラリー)
料金
一般800円/大高生・65歳以上600円/中学生以下無料
状態
開催中
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