【多古町】松崎神社の神幸祭 特別展2026は8/9〜29、60年に一度の「お浜降り」を無料で記録展示

神輿を海へ担ぎ入れるお浜降りのポスター

Event Overview

ポスターに使われた神幸祭の一場面。金色の神輿を海へ担ぎ入れる「お浜降り」の様子(出典:多古町教育委員会) 60…

  • 2026/8/9 09:00 - 2026/8/29 17:00
  • 多古町コミュニティプラザ
  • 無料
特別展『松崎神社 神幸祭』のポスター。海の波打ち際で、金色の神輿を青い法被姿の担ぎ手たちが担ぎ、神輿を海へ入れていく『お浜降り』の様子が写っている
ポスターに使われた神幸祭の一場面。金色の神輿を海へ担ぎ入れる「お浜降り」の様子(出典:多古町教育委員会)

60年に一度しか行われない祭りがある、と言われてもなかなか実感がわかない。多古町の松崎神社「神幸祭」は、干支が「丙午(ひのえうま)」の年だけに開かれる祭りで、2026年3月8日にじつに60年ぶりに行われた。その貴重な祭りの記録を集めた特別展が、8月9日から29日まで多古町コミュニティプラザで開かれる。入場は無料だ。

目次

60年に一度の「丙午」の祭り

神幸祭が行われるのは、東松崎地区にある松崎神社。江戸時代の初め、1606年に始まったと伝わる五穀豊穣などを祈願する祭りで、丙午の年だけに行われる。前回は1966年、そして次が2026年。人の一生でせいぜい1〜2回しか立ち会えない計算になる。それだけに、見逃した人や存在を知らなかった人のために記録を残す意味は大きい。

国が選んだ「房総のお浜降り習俗」の一つ

この神幸祭は、国の選択無形民俗文化財「房総のお浜降り習俗」の一つに数えられている。お浜降りとは、神輿をかついで海へ入れ、神様を清めたり豊漁・豊作を祈ったりする房総地域に伝わる行事だ。ポスターにも、波打ち際で金色の神輿を担ぎ手が海へ入れていく場面が写っている。海と神輿という房総らしい光景が、この祭りの見どころになっている。

特別展で見られるもの

特別展では、2026年3月の祭礼を記録した写真や映像、そして祭礼で実際に使われた神輿が展示される予定だ。60年ぶりの祭りの熱気を、写真と本物の神輿でたどれる構成になっている。屋外の祭りと違って屋内展示なので、暑い盛りでも涼しくゆっくり見て回れるのがありがたい。

イベント名 特別展 松崎神社 神幸祭
会期 2026年8月9日(日)〜8月29日(土)
開館時間 9:00〜17:00(月曜休館)
会場 多古町コミュニティプラザ 1階 展示ホール
住所 千葉県香取郡多古町多古2855
料金 無料
関連事業 記録映像「松崎神社 神幸祭」上映会(8月9日・22日、各日10:00〜/13:30〜)
主催 多古町教育委員会
問合せ 0479-76-7811

記録映像の上映会もある

会期中の8月9日(日)と22日(土)には、記録映像「松崎神社 神幸祭」の上映会が開かれる。時間は各日とも午前10時からと午後1時30分からの2回で、場所はコミュニティプラザの文化ホール。写真や神輿だけでは伝わりにくい祭りの動きや掛け声を、映像で追える機会になる。展示とあわせて上映会の時間に合わせて訪ねると、祭りの全体像がつかみやすい。

会場と周辺 ― あじさいの町・多古

栗山川沿いのあじさい遊歩道。川岸に紫やピンクのあじさいが咲き、川面を小舟が進み、右手に赤い屋根の展望台が見える
多古町を流れる栗山川沿いのあじさい遊歩道。初夏には遊歩道を彩る(出典:Wikimedia Commons/Xser21, CC BY-SA 4.0)

会場の多古町コミュニティプラザは、多古町の中心部にある文化施設だ。多古町は初夏の「多古あじさい祭り」でも知られる水郷の町で、栗山川沿いにあじさいの遊歩道や田園風景が広がる。神幸祭のときも神輿はこの多古の里から匝瑳市の野手浜まで運ばれ、遠浅の海へ入っていった。特別展のついでに、道の駅多古(あじさい館)で多古米や地場野菜を買って帰るのもいい。都心からは少し距離があるが、その分ゆっくりした時間が流れる場所だ。

本祭りを取材した人たちの声

2026年3月の本祭りを取材した報道では、実行委員長が「今日歩いている人たちが笑顔になっているのが見えた。それが一番良かった」と語ったと報じられている。担ぎ手の一人は「60年に1度というのはめったにお目にかかれるものではない。真摯に、きちんとやりたい」と話したという。

当日のルポには、法被姿の担ぎ手が「オー!」の掛け声で隊列を組み、神輿が遠浅の海を波に打たれながらどんどん奥へ進んでいったと描かれている。見物客は10代から高齢の人までさまざまで、前回(1966年)を体験した世代が車椅子で浜まで見に来ていたという記述もあり、世代を超えた祭りだったことがうかがえる。前回の記録がほとんど残らず、地元住民が高齢者への聞き取りで祭りを組み立て直して実現したとも伝えられていて、この特別展はその苦労の記録でもある。

次に神幸祭が行われるのは60年後、2086年の丙午だ。本祭りを見逃した人も、そもそも知らなかった人も、この夏の特別展でなら「60年に一度」の記録に触れられる。入場は無料。この機会を逃すと、祭りの記録にこれほど近づけるのはしばらく先になる。

イベント情報
開催期間
2026/8/9 09:00 - 2026/8/29 17:00
住所
千葉県香取郡多古町多古2855
主催者
多古町教育委員会
料金
無料
状態
開催予定
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