【鋸南】灯籠流し2026は例年8月16日、川尻海岸から弟橘媛が眠る島へ流す数百の灯り

穏やかな海に浮かぶ無人島。岩肌がむき出しの崖の上に低い木々が茂り、左端に小さくとがった岩が立っている

Event Overview

鋸南町の灯籠流しは例年8月16日の夕暮れ、川尻海岸で行われます。昭和56年から鋸南町商工会青年部が続ける行事で、数百の灯籠が弟橘媛の伝説が残るみさご島の方へ流れていきます。由来と祈りの意味、安房勝山駅からのアクセス、帰りに寄れるばんやや道の駅までまとめました。

  • 2026/8/16 18:00 - 2026/8/16 20:00
  • 川尻海岸(勝山地区)
  • 観覧無料(灯籠の受付方法は非公表)
穏やかな海に浮かぶ無人島。岩肌がむき出しの崖の上に低い木々が茂り、左端に小さくとがった岩が立っている
勝山漁港の前に浮かぶ浮島。灯籠流しはこの海で行われる(出典:Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0)

お盆の終わりの夕方、鋸南町の川尻海岸から数百の灯籠が海へ出ていく。向かう先は、沖に浮かぶみさご島。弟橘媛が眠ると伝わる島だ。

目次

例年8月16日の夕暮れ、川尻海岸で

鋸南町の灯籠流しは、例年8月16日に川尻海岸(勝山地区)で行われる。主催者側の告知によると、夕暮れどきに始まり、僧侶の読経が流れるなか、参加者が灯籠を一つずつ海へ送り出す。灯籠には故人の名前や戒名が書かれ、ろうそくに火がともる。ろうそくの明かりが海面で揺れながら遠ざかっていく光景が、この行事の見どころだ。主催は鋸南町商工会青年部と伝えられ、昭和56年(1981年)から続いていて45年以上になる。ただし2026年の開催については、2026年7月の時点で町のカレンダーにも観光協会のイベント案内にも記載がない。前年は8月16日に行われている。日程が固まるのは直前になりそうだ。

開催概要

名称 灯籠流し(鋸南町)
開催日 例年8月16日 ※2026年の日程は要確認
時間 夕暮れ(18時ごろ)〜
会場 川尻海岸(勝山地区)
住所 千葉県安房郡鋸南町勝山
主催 鋸南町商工会青年部
料金 観覧無料(灯籠を流す際の受付方法は公表されていない)
アクセス JR内房線「安房勝山」駅から徒歩約10〜15分/富津館山道路「鋸南保田IC」から車で約10分
問い合わせ 鋸南町役場 0470-55-2111

灯籠が向かう先は、弟橘媛の伝説が残る島

灯籠は沖のみさご島へ向かって流される。この島には、日本武尊の妃・弟橘媛の伝説がある。東征の途中、走水の海が荒れたとき、弟橘媛は海神の怒りを鎮めるために自ら海に身を投じた。その遺骨が勝山沖のこの島に漂着し、葬られたと伝わる。だから「みささぎ島」と呼ばれ、それが転じて「ミサゴ島」になった。蟹のはさみのような形をした島で、傾城島とも呼ばれる。灯籠が向かう先に、そういう物語がある。海に流す明かりが、ただの送り火ではなくなる。

風水害からの安全祈願という、もう一つの祈り

この灯籠流しに込められる祈りは、故人の供養だけではない。鋸南町を築いてきた先人への感謝、そして風水害からの安全祈願も重ねられている。鋸南町は2019年の房総半島台風(令和元年台風15号)で大きな被害を受けた町だ。屋根が飛び、長く停電が続いた。海に向かって安全を祈るという意味が、この土地では実感を伴っている。派手な演出があるわけではなく、静かに手を合わせる時間が続く行事だと思っておきたい。

夕方の元名海岸。足あとの残る砂浜が弧を描いて続き、奥に集落と低い山並み、右手に穏やかな海が広がる
鋸南町の元名海岸(2025年10月撮影)。灯籠流しの川尻海岸も、こうした内房の砂浜が続く一帯にある(出典:Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)

安房勝山駅から歩ける、海水浴場の最終日あたり

会場の川尻海岸へは、JR内房線の安房勝山駅から徒歩10〜15分ほど。車なら富津館山道路の鋸南保田ICから約10分だ。駐車場についての公式な案内は見当たらないため、車で行くなら周辺の海水浴場の駐車場が使えるかを事前に確かめておきたい。鋸南町の海水浴場は例年7月下旬から8月16日ごろまでの開設で、灯籠流しの日はちょうど夏の海が閉じる日と重なる。日中は海で遊んで、夕方に灯籠を見て帰る、という一日にもできる。

すぐ隣の浮島には、料理の神さまの伝説がある

勝山漁港の前には、もう一つ島がある。浮島だ。周囲780メートルほどの無人島で、こちらにも古い言い伝えがある。日本武尊の東征のあと、この島に立ち寄った一行のために磐鹿六雁命が料理をふるまい、のちに料理の祖神として浮島神社にまつられた。日本料理発祥の地とされるゆえんだ。みさご島と浮島、二つの島にそれぞれ別の伝説が残っている。時間があるなら、明るいうちに海沿いを歩いて島の姿を見ておくと、夜の灯籠の見え方が変わってくる。

帰りに寄れる、ばんやと道の駅保田小学校

会場周辺には食事のあてがある。保田漁協が直営する食事処「ばんや」は、地元で揚がった魚をそのまま出す店として知られている。本館は年中無休で、土日祝は9時30分から19時30分まで開いている(ラストオーダー18時45分)。新館とばんやの湯は火曜が定休だ。少し足を延ばせば、廃校になった小学校を活用した道の駅「保田小学校」もある。教室がそのまま宿や店になっていて、開校時間は9時から17時、年中無休で開いている。直売所やカフェ、温浴施設の里の小湯もある。灯籠流しは夕方からなので、昼のうちにこのあたりを回り、夕暮れに合わせて川尻海岸へ向かう組み立てがしやすい。

2026年の開催は町・商工会の発表で確認を

この行事は観光向けの大きなイベントではなく、地域の年中行事として続いてきたものだ。そのぶん、告知が直前になることもある。灯籠を流したい場合の受付方法も、当日の正確な開始時刻も、公表された情報が見当たらない。行くと決めたら鋸南町役場に問い合わせるか、町のまちづくり推進室(@kyonan_life)と鋸南町観光協会(@kyonan_tourismassociation)のInstagramを見ておきたい。前年もこの2つのアカウントで告知が出ている。海辺の夕方は風が出る。羽織るものが一枚あると体が楽だ。

イベント情報
開催期間
2026/8/16 18:00 - 2026/8/16 20:00
開催場所
川尻海岸(勝山地区)
住所
千葉県安房郡鋸南町勝山
主催者
鋸南町商工会青年部
料金
観覧無料(灯籠の受付方法は非公表)
状態
開催予定
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