房総のむらの入場料と体験の申込み方法|無料になる範囲

房総のむらの商家の町並み。土の道の両側に瓦屋根と蔵造りの町家が並び、右手の店先に「めし屋」と書かれた白い看板と暖簾が下がる。左手前は建物の軒と桶が置かれた土間

千葉県立房総のむら(印旛郡栄町龍角寺1028)は入場料300円の博物館ですが、その300円は入口の値段でしかありません。ここは体験することが本体の施設で、体験には演目ごとに別の費用がかかり、しかも申込みの方法が3通りに分かれています。往復はがきの抽選でしか参加できない演目もあります。

もうひとつ、来る前に効いてくるのが帰りの足です。JR成田駅へ直通するバスは16時17分が最終で、閉館の16時30分まで居ると乗れません。

房総のむらの商家の町並み。土の道の両側に瓦屋根と蔵造りの町家が並び、右手の店先に「めし屋」と書かれた白い看板と暖簾が下がる。左手前は建物の軒と桶が置かれた土間
商家の町並み。有料エリアの中心で、それぞれの店で当日体験の受付が行われる(2019年10月撮影)/写真:Abasaa(パブリックドメイン)
目次

300円で入る範囲と、お金のかからない範囲

入場料は公式のご利用案内によれば個人が一般300円、高・大学生150円。20名以上の団体は240円と120円になります。そのうえで入場料が無料になる人がはっきり決まっています。

  • 中学生以下
  • 65歳以上(年齢を証明できるものの持参が必要)
  • 障害者手帳・療育手帳・精神障害者手帳をお持ちの方と介護者1名

祖父母と孫で来ると、料金が発生するのは真ん中の世代だけ、という組み合わせが起きます。何度も通うなら年間パスポートもあり、房総のむらだけなら一般1,500円、県立博物館共通なら2,000円です。

無料の範囲はもう少し具体的に書かれています。公式の施設案内によれば、風土記の丘資料館と復元竪穴住居を除く風土記の丘エリアは無料で、入場料がかかるのは「ふるさとの技体験エリア」です。古墳群や移築された古民家を歩くだけなら、入場料の外側で完結します。

ここで期待が逆転しやすい点があります。有料エリアの建物は再現・復元です。商家の町並みは古い町並みにあった稲荷や地蔵、火の見やぐらまで再現したもの、武家屋敷は佐倉市宮小路の武居家をモデルにした再現、千葉県会議事場は明治の県会議場の外観を再現したものだと公式が説明しています。対して無料で見られる文化財建造物のほうが本物で、重要文化財の「旧学習院初等科正堂」と「旧御子神家住宅」がここに置かれています。龍角寺古墳群は115基の古墳で構成されています。

旧学習院初等科正堂の正面。寄棟の大屋根の下に白い柱が並ぶ広い縁側と手すりがあり、中央に木の扉が3つ並ぶ。建物の前には広い芝地が広がる
旧学習院初等科正堂。重要文化財で、入場料のかからない風土記の丘エリアに置かれている(2019年10月撮影)/写真:Abasaa(パブリックドメイン)

体験は3通りの申込み方法がある

ここがこの施設の要です。公式の体験の申込み手順は、演目を3つに分けています。

種類 申込み 支払い
当日体験 来館後、各体験場所で直接 体験開始時に各体験場所で
予約体験 電話または総合案内窓口(各期の予約開始日は電話のみ 当日、総合案内所(総屋)で
抽選演目 往復はがきのみ 当日

当日体験は比較的短時間でできるものが用意されています。受付時間の表記がない体験は、平日は午前も午後も9時受付開始、土日祝は午前が9時、午後は正午から受付開始という決まりです。

そして費用の考え方が独特です。公式は「体験費用として、材料費などの実費を負担していただきます。一部無料の体験もありますが、入場料は必要となります」と書いています。体験がタダでも入口の300円は要る、という整理です。

予約体験は年4期制。1日に1人1体験まで

予約体験は1年を4期に分け、期ごとに受付が始まります。

予約開始日 対象の体験日
令和8年3月13日から 4月1日〜6月30日
6月2日から 7月1日〜9月30日
9月1日から 10月1日〜12月25日
12月1日から 令和9年1月7日〜3月31日

各期の予約開始日は電話のみの受付で、館自身が「予約開始日から数日は電話が繋がりにくくなる場合があります」と書いています。受付は開館日の9時から16時30分まで。FAXやメールでは申し込めません

制限もあります。1日につき1人1体験までで、同一の体験は1日1回まで。定員に満たない場合はこの限りではないとされていますが、原則として「1日にいくつも予約して回る」使い方はできません。年間の体験回数に制限がある演目もあります。キャンセルは早めに、当日のキャンセルは材料費等がかかる場合があり、開始時間に遅れると体験できないことがあります。

往復はがきでしか申し込めない演目がある

人気の演目は抽選です。応募はすべて往復はがきで、1通で1名の申込みになります(農家1日体験は1組5人まで、そば屋の体験は1組2人まで)。対象は上総の農家の農家1日体験、下総の農家の味噌作り、めし屋のいわしのサンガ焼き、そば屋のそば入門とうどん作り、川魚の店のうなぎ裂きの技とうなぎの蒲焼き、細工の店の竹細工やかご・ざるなどです。

演目ごとに申込期間が違い、たとえば味噌作りは12月1日から15日、うなぎの蒲焼きは実施月ごとに期間が分かれています。締切は申込期間の最終日で消印有効。結果は締切後1週間以内に返信用はがきで届き、「当選」「補欠」「落選」の3種別です。補欠はキャンセルが出た場合のみ順に連絡があり、実施3日前までに連絡がなければキャンセルはなかったものと考えてほしいという運用になっています。

当選はがきは当日持参が必要で、当選者以外が持参した場合は無効。免許証等で本人確認をすることがあると明記されています。

木立に囲まれた水車小屋。板葺きの屋根の下に大きな木製の水車が据えられ、石積みの土台の脇を細い水路が流れる。周囲は下草に覆われ、手前に太い樹木の幹が立つ
園内の水車小屋。無料で歩ける区域には、こうした木立の中の道が続く(2026年4月撮影)/写真:Mozzucu(CC BY 4.0)

成田駅へ直通するバスは16時17分が最終

公共交通で来る場合、基本はJR成田線の安食駅から栄町循環バス(ドラムバス)で約15分、「ドラムの里」下車、徒歩3分です。

これとは別に、千葉交通バスの期日限定乗り入れがあります。4月から11月の土・休日と8月14日から16日は、JR成田駅発「竜角寺台車庫行き」の一部が「房総のむら行き」になる、という便です。

方向 発車時刻
JR成田駅 → 房総のむら 9:00/10:05
房総のむら → JR成田駅 13:57/15:12/16:17

運賃はJR成田駅西口から房総のむらまで大人440円、小児220円。注意したいのは復路の最終で、16時17分を逃すと成田駅への直通便はありません。閉館は16時30分なので、この便で帰る前提なら閉館まで居られない計算になります。午後の体験を入れるなら、終了時刻と16時17分の関係を先に確かめてください。

無料エリアで、立ち入り制限が出ている

館は枯れ木の倒木・落枝による立ち入り制限を告知しています。対象は遊歩道や旧平野家住宅等の無料エリアで、枯れ木による倒木や落枝の可能性が高くなっているため、立ち入りと見学を一部制限しているという内容です。

現地では、落枝が引っかかっている等の危険個所に注意看板を設置し、危険な樹木にはピンクのテープを巻いていると説明されています。散策中に危険な個所を見つけたら館に知らせてほしい、とも書かれています。無料で歩ける区域は木立の中の道が多く、そこが制限の対象になっています。

この区域は距離もあります。SNSでの口コミには、入口から旧学習院初等科正堂、竜角寺古墳群、旧平野家住宅、旧御子神家住宅と順にたどって風土記の丘資料館まで30分あまりかかった、という道のりの記録や、よく歩くので運動になるという声が出ています。資料館の閉館時刻に間に合わなかったという書き込みもありました。無料エリアだけを回るつもりでも、閉館の16時30分から逆算して入るほうが安全です。

茅葺き屋根の大きな古民家。正面に濡れ縁と障子、格子戸が並び、軒下に展示解説のパネルが置かれている。建物の周囲は芝地で、背後に松などの高い木立が迫る
旧平野家住宅。館が告知している立ち入り制限は、この建物を含む無料エリアが対象になっている(2019年10月撮影)/写真:Abasaa(パブリックドメイン)

休館日は月曜。臨時休館日が年に5日決まっている

開館は9時から16時30分。休館日は原則として月曜(祝・休日の場合は翌日休館)と年末年始(令和8年12月26日から令和9年1月2日)です。

加えて、臨時休館日があらかじめ公示されています。令和8年度は5月8日、9月25日、令和9年1月5日、1月6日、3月25日の5日です。月曜だけ避ければよい施設ではないので、平日に行く計画なら日付を照合してください。

園内でできないこと

公式が挙げている制限のうち、来場前に知っておくと影響が大きいものを並べます。

  • ふるさとの技体験エリアと資料館内はペットの入場不可(盲導犬・介助犬は例外)
  • ボール、バドミントン、フリスビーなど遊具を使った遊び
  • 許可のないドローンの使用、家庭用テントの設営
  • 昆虫や植物の採集、園路外への立ち入り
  • 原則として館内での飲酒
  • 許可なく他の来場者を撮影してWEB・SNSへ投稿すること

もうひとつ、この施設ならではの事情があります。文化財建築物や竪穴住居は保全のため燻蒸を行うことがあり、燻蒸中は立ち入れません。また、アレルギーの出る可能性のある場所や演目があるため、心配な場合は直接問い合わせてほしいと案内されています。午前から午後にかけての体験を申し込む場合は、昼食を各自で用意する必要があります。

房総のむらで開かれるイベントの記事

情報の確認について

本記事の開館時間、休館日、入場料と無料になる条件、体験の申込み方法と回数制限、抽選演目の応募方法、園内の禁止事項は2026年8月29日に千葉県立房総のむらの公式サイトのご利用案内・施設案内・体験の申込み手順で確認しました。バスの時刻と運賃は同サイトの交通アクセスおよび千葉交通バスの案内、立ち入り制限は同サイトの告知によります。演目は都合により中止・変更になる場合があると館が明記しているため、申し込む前に演目案内の最新版を見てください。

写真:商家の町並み・旧平野家住宅・旧学習院初等科正堂=Abasaa(Wikimedia Commons/パブリックドメイン)、水車小屋=Mozzucu(CC BY 4.0

最新の施設情報

営業中

ジャンル
体験型博物館
住所
〒270-1506 千葉県印旛郡栄町龍角寺1028
営業時間
9時〜16時30分
休業日
原則として月曜(祝・休日の場合は翌日休館)と年末年始(令和8年12月26日〜令和9年1月2日)。ほかに臨時休館日が公示され、令和8年度は5月8日、9月25日、令和9年1月5日・6日・3月25日
駐車場
あり。JR成田線の安食駅から栄町循環バス(ドラムバス)約15分「ドラムの里」下車、徒歩3分でも来られる
対象年齢
中学生以下は入場無料。体験は演目ごとに対象年齢や定員が決まっている
料金
入場料は一般300円、高・大学生150円、20名以上の団体は240円と120円。中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料。風土記の丘エリアの野外展示と文化財建造物の見学は無料。体験は材料費などの実費が別にかかる
  • 子連れ
  • 駐車場あり

情報確認日: 2026-08-29

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