【いすみ】長者・中根十三社祭り2026は9月25日、上総の奇祭「親の日だ」は14時から|19時の大別れ式のあとに乗れるバスはない

跨線橋から見下ろした長者町駅。左に瓦屋根の木造駅舎、2面のホーム、奥へ伸びる線路、右手前に木造の待合小屋

Event Overview

長者・中根十三社祭りは2026年9月25日(金)、いすみ市岬町で開催。14時から押日八幡神社で3層4層の人櫓を組む「親の日だ」と泥田を廻る「廻り松」、16時から長者商店街でパレード、19時から天神社で大別れ式。駐車場はなく、市内循環バスは長者町駅発17時28分が最終のため帰りはJR外房線が前提になる。

  • 2026/9/25 14:00 - 2026/9/25 22:00
  • 天神社・押日八幡神社・長者商店街ほか
  • 無料(見物)
跨線橋の上から見下ろした長者町駅。左に瓦屋根の木造駅舎と短い上屋、単式と島式の2面のホーム、線路が奥へまっすぐ伸び、右手前に木造の待合小屋。背景は杉林と住宅、快晴の空
最寄りは外房線の長者町駅。駐車場がない祭りなので、行きも帰りもこの駅が起点になる(Photo by panoramio user 7012951, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

長者・中根十三社祭りは2026年9月25日(金)、いすみ市岬町で開かれる。曜日に関わらず毎年9月25日で動かない祭りだ。見どころは14時からの中根地区と、19時からの大別れ式に分かれているので、どちらを取るかで家を出る時刻と帰り方が変わる。

目次

開催概要

名称 長者・中根十三社祭り
日程 2026年9月25日(金) 毎年9月25日で固定
時間割 午前 各神社の村廻り/14:00 親の日だ・廻り松(押日八幡神社)/16:00 神輿・祭り唄パレード(長者商店街)/18:00 両地区の神輿が天神社へ参集/19:00 大別れ式
会場 天神社(いすみ市岬町長者1)、押日八幡神社、長者商店街ほか
主催 長者・中根十三社祭り運営委員会
料金 市・県の告知に記載なし(見物は無料)
アクセス JR外房線 長者町駅下車。駐車場なし、公共交通機関の利用を推奨
問い合わせ いすみ市水産商工観光課 観光物産推進室 0470-62-1243

「上総の奇祭」と呼ばれる、親の日だ

この祭りで最初に名前が挙がるのが、14時から押日八幡神社で行われる「親の日だ(おおやのへいだ)」だ。いすみ市の説明はこうなっている。数人が肩と肩、手と手を取り合って輪をつくり、その肩の上にまた乗り重ねて3層4層の櫓を築く。やがて一番上の者が日の丸の扇を開き、椎木大宮神社に向かって「おおやのへいだ」と叫び、どっとくずれ落ちる。若い衆はまた立ち上がって一斉に囃し立て、次の組が同じことを繰り返す。市はこれを「上総の奇祭」と書いている。

続く「廻り松」も同じ場所だ。八幡神社の前方の田の中に廻り松と呼ばれる小丘があり、六社の神輿が順々に泥田の中を差し上げながら廻る。地元には「お国自慢で見せたいものは、おおやのへいだと廻り松」という言い伝えがある。終わると東中滝神社を先頭に六社が並び、神事をして中根の祭礼が終わる。

祭りの発端は、玉前神社から貰い受けた古い神輿

土のグラウンド越しに見た3階建ての鉄筋校舎。中央にオレンジ色の円柱状の階段室があり、手前にサッカーゴール、右手前に赤・青・黄のタイヤが埋め込まれている。曇り空
16時のパレードは、この長者小学校の正門付近に各社の神輿が集まるところから始まる(Photo by NJo, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

中根六社祭りの起こりを、市は明和年間にあたる1764年から1771年のこととしている。押日村の小高雅楽之介という人が、縁故をたどって椎木村の大宮の古社・玉前神社から古い神輿を貰い受け、押日八幡神社に納めたのが始まりだという。「おおやのへいだ」で扇を掲げる先が椎木大宮神社であるのも、この経緯とつながる。

長者側の天神社は寛文元年(1661年)8月、小沼の利左衛門の屋敷内から旧長者宿の字横町に勧請された、菅原道真を祀る社だ。当初の氏子は180戸。戦前から1955年までは9月24日の宵宮と25・26日の本宮による3日間の祭りだったが、現在は25日が例祭になっている。もともとは8月15日の祭りで、太陽暦への切り替えで今の日付に改められた。

「十三社」なのに、いま集まるのは11社

十三社という名前は、1982〜83年ごろに13の社が集まるようになったことに由来する。天神社をはじめとする長者側の社に中根地区の社、賀茂神社が加わった構成だ。ただし近年は少子高齢化と担ぎ手不足で小高神社と嘉谷の熊野神社が参加を見合わせており、実際には11社での開催が続いている。

日程の並びも覚えておくと動きやすい。同じいすみ市の大原はだか祭りは2026年9月23日(水・祝)と24日(木)で、十三社祭りはその翌々日にあたる。3日のあいだに市内で2つの大きな祭りが続くので、宿を取るなら早めに動くことになる。

2019年まで毎年続いた祭りは、その後中断した。再開は2023年で4年ぶりだったが、このときは長者地区の4社と賀茂神社の計5社のみ。中根六社の合流はなく、規模を縮めての開催だった。2025年9月25日は実施済みで、翌年にあたる2026年のポスターと当年告知は8月上旬時点でまだ出ていない。時間割や同時開催イベントの有無は、9月に入ってからいすみ市観光センターの発表を見ておくといい。

大別れ式の唄と、消えた「祖宗講」

19時の大別れ式は、高張り提灯に灯を入れるところから始まる。各社の神輿が「ヤッサヤッサ」と境内を駆け廻り、神輿を上に投げるなどの「にぎやかし」が続いたあと、頭上に神輿を掲げて整列し、別れを惜しむ祭り唄を唄う。歌詞は「若けもんども 別れがつらい 会うて別れがなけりゃよい」。外房エリア特有の、縦に長い担ぎ棒を抱え込んで走り込む担ぎ方も見どころだ。

いすみ市の解説には、失われた所作も記されている。神輿を担いで進む間、一同が声高らかに「祖宗講」「祖宗講」「御祖宗講」と歌う習わしがあったが、現在は歌われていない。祭り唄そのものは残っていて、一人が唄うと全員が「よいよい」と返し、詞の終わりに「ヤッサヤッサ」と節をつける。

帰りの足は、事実上JRだけ

いちばん実務的な注意がここだ。県の観光サイトはこの祭りについて駐車場なしと明記し、公共交通機関での来場を求めている。当日は長者商店街で交通規制もかかる。

ではバスはどうか。いすみ市の市内循環バス(令和8年度時刻表)は長者町駅、長者町駅入口、千葉銀行長者出張所前、長者小学校前、太東駅に停まるが、押日にバス停はない。運行は月〜金で9月25日は動くものの、長者町駅を出る最終は内回りが16時16分、外回りが17時28分。19時からの大別れ式が終わったあとに乗れる便は残っていない。

そうなると帰りはJR外房線になる。長者町駅の上り(上総一ノ宮・千葉方面)は18時40分、19時26分、20時32分と続き、最終は22時12分の千葉行き。下り(安房鴨川方面)は19時52分の勝浦行き、20時47分、21時21分の勝浦行きなどがある。大別れ式を最後まで見ても、駅まで歩けば十分間に合う組み立てだ。ただし19時26分の上りは特定日・特定曜日のみの運転なので、当日のダイヤは駅で確かめてほしい。

どこで見るか。露店と雨天は未確定

一次情報から見物場所を整理すると、14時台の「親の日だ」と「廻り松」は押日八幡神社の境内と前方の田、16時台のパレードは長者商店街、18時以降の参集と大別れ式は天神社の境内になる。押日は長者町駅から2km近く離れており、太東駅からもほぼ同じ距離だ。両方を見るなら押日から商店街へ移動する足を考えておきたい。

なお大別れ式の場所については、市の説明と2025年のポスターが天神社境内とする一方、民間の情報サイトには運動場・運動広場とするものもある。2026年にどちらで行うかは公表を待つことになる。露店は2023年の縮小開催時に境内へ20〜30店を計画したという報道があるが、2026年の出店予定は未発表。雨天時の扱いも、市・県・観光センターのいずれにも記載がない。

まとめ

長者・中根十三社祭りは2026年9月25日(金)、いすみ市岬町で開催。14時から押日八幡神社で「親の日だ」と「廻り松」、16時から長者商店街で神輿・祭り唄パレード、18時に天神社へ参集し、19時から大別れ式という流れだ。始まりは1760年代、玉前神社から貰い受けた神輿にさかのぼる。名前は十三社だが、担ぎ手不足で近年は11社での開催が続く。駐車場はなく、市内循環バスは長者町駅発の最終が17時28分なので、大別れ式まで見るならJR外房線の利用が前提になる。2026年のポスターは8月上旬時点で未発表のため、露店や同時開催イベントの有無は9月の告知を待つことになる。

外房の祭りをもう少し

同じいすみ市なら【いすみ】大原はだか祭り2026はいつ?秋分の日の9月23日・24日が有力が2日前の9月23日から始まる。祭りの発端となった玉前神社系の祭礼は【一宮】上総十二社祭り2026は9月13日、9基の神輿が海へで見られる。

イベント情報
開催期間
2026/9/25 14:00 - 2026/9/25 22:00
住所
千葉県いすみ市岬町長者1
主催者
長者・中根十三社祭り運営委員会
料金
無料(見物)
状態
開催予定
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