千葉県 9月20日(日)のイベント
吾妻神社の馬だし祭りは2026年9月20日(日)。富津市は令和8年8月24日にページを更新し、馬だし神事を午後2時15分からと公表した。市が添える時間表は令和7年度のままだが、2025年の実績では馬が岩瀬海岸にいたのは14時15分から15時30分まで。神馬の疾走は1回だけで、馬の行事は16時40分に解散する。大貫駅の上りは解散後なら16時00分か16時21分、夜の還御まで見るなら22時48分が最終になる。
- 2026/9/20 14:00 - 2026/9/20 21:20
- 吾妻神社・岩瀬海岸
- 無料

富津市の岩瀬海岸で、白装束の若い衆が馬の口を取って砂浜を走る。吾妻神社の馬だし祭りだ。平成29年3月7日に千葉県の無形民俗文化財に指定されている。2026年は9月20日(日)。富津市は令和8年8月24日にページを更新し、馬だし神事を午後2時15分からと公表した。ただし市が添えている時間表は令和7年度のもので、2026年版は「分かり次第掲載」とされたままだ。そして、いちばんの見どころである神馬の疾走は1回しかない。
開催概要
| 名称 | 吾妻神社の馬だし祭り(吾妻神社例大祭) |
|---|---|
| 日程 | 2026年9月20日(日)※富津市公式サイト(令和8年8月24日更新)に「令和8年9月20日(日曜日)」と掲載 |
| 馬だし神事 | 午後2時15分から(予定)。市公式の記載 |
| 会場 | 吾妻神社(千葉県富津市西大和田98)〜岩瀬海岸(旧称・白州の浜) |
| 料金 | 無料 |
| 文化財指定 | 平成29年3月7日、千葉県指定無形民俗文化財 |
| 参加地区 | 西大和田区(宮元)・絹区・中区・岩瀬区。氏子圏はもと吉野郷の旧7か村(上・近藤・八田沼・絹・西大和田・中・岩瀬) |
| 駐車場 | 専用駐車場の公式案内なし。現地では地元の指示に従う |
| 最寄り駅 | JR内房線 大貫駅。岩瀬海岸まで徒歩約10分、吾妻神社まで徒歩約30分 |
| 主催 | 吾妻神社(西大和田・絹・中・岩瀬の4区)/富津市役所建設経済部商工観光課 |
| 問い合わせ | 富津市商工観光課 0439-80-1291/富津市生涯学習課文化係 0439-80-1342 |
日取りは「敬老の日の前日の日曜」で決まる
この祭りの日取りは日付固定ではない。もともとの例祭日は9月17日で、いまは敬老の日の前日の日曜に行われる。2025年は敬老の日が9月15日(月)で、祭りは前日の9月14日(日)だった。2026年の敬老の日は9月21日(月)なので、前日の日曜は9月20日にあたる。市が公表した令和8年9月20日という日付は、この決め方と一致している。
注意したいのは、SNS上に9月19日(土)とする書き込みがあることだ。富津市内の秋祭りの予定を並べた投稿で、吾妻神社の馬だし祭が9月19日として書かれていた。市が出しているのは20日(日)で、例祭日の決め方とも合うのは20日のほうになる。SNSで日付を拾った場合は、市の商工観光課(0439-80-1291)か市公式ページで照合してから予定を組みたい。
神馬が走るのは1回だけ。副神馬は数回走る
砂浜に出るのは1頭ではない。神霊を乗せた神馬(オメシ)と、他地区が出す副神馬が走る。副神馬には「ダシウマ」「キャクウマ」「トメウマ」という呼び名があり、トメウマはすべての奉納の最後を走る馬を指す。役馬はいずれも雄だ。
ここが肝心なところで、富津市が配布しているコースマップには「神馬の疾走は1回、続いて副神馬の疾走が行われ」と書かれている。江戸川大学の調査報告も「神馬は1度だけ疾走。副神馬数回疾走」と記録している。神馬は1本勝負なのだ。海岸に着くのが遅れると、目当ての場面だけが終わっている。
走り方も独特で、乗るのではない。「二人の青年が馬の口を持ち、馬の両側にしがみついて疾走する」とマップは説明している。人が馬に並走してついていく形だ。神馬の背には純白の布団を何枚も重ね、幣束(オンベ)を一対立てる。副神馬は友禅模様の布団に、神馬より小さい幣束を2本立てる。写真で御幣の大きさを見れば、どちらが神馬か分かる。
馬が岩瀬海岸にいるのは1時間15分
富津市は当年の日程と一緒に、神馬・副神馬の時間表をPDFで公開している。2026年8月下旬の時点で添付されているのは「令和7年度 神馬・副神馬時間表」で、市は「以下添付のスケジュールは昨年のものです。2026年のスケジュールは分かり次第掲載いたします」と断り書きを付けている。2025年の実績として読むべき数字だが、馬がどこに何分いるかを分単位で示した資料はほかにない。
| 区分 | 地点 | 発着 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| 神馬 | 岩瀬会館 | 出発 | 8:15 |
| 神馬 | 吾妻神社 | 登山 | 9:00 |
| 副神馬 | 絹村 | 到着 | 9:00 |
| 副神馬 | 絹(旧佐瀬商店前) | 到着 | 9:10 |
| 副神馬 | 神社境内 | 到着 | 9:30 |
| 神馬・副神馬 | 吾妻神社 | 出発 | 10:30 |
| 神馬・副神馬 | 中村 | 到着/出発 | 10:50/11:45 |
| 神馬・副神馬 | 岩瀬会館 | 到着/出発 | 12:15/14:00 |
| 神馬・副神馬 | 岩瀬海岸 | 到着/出発 | 14:15/15:30 |
| 神馬・副神馬 | 西大和田(民家前) | 到着/出発 | 15:55/16:15 |
| 神馬・副神馬 | 神社境内へ帰山 | 到着 | 16:35 |
| 神馬・副神馬 | 解散 | ― | 16:40 |
読み取れることは三つある。ひとつめは、馬が岩瀬海岸にいるのは14時15分から15時30分までの1時間15分だということ。市公式が言う「馬だし神事は午後2時15分から」は、この海岸到着の時刻と一致する。神馬の疾走が1回で、その1回がこの1時間15分のどこかに入る以上、14時前には砂浜に立っておくのが安全だ。
ふたつめは、馬が岩瀬会館で12時15分から14時00分まで1時間45分止まること。昼はここで休みが入るので、午前から通しで見るつもりなら、この時間に昼食と移動をあてられる。
みっつめは、馬の行事は16時40分で解散することだ。このあと夜まで続く提灯の還御は神輿の行事で、馬はもういない。「夜まで行けば馬が見られる」と考えると外す。
祭り全体は朝3時に始まり、終わるのは夜9時すぎ

馬の時間表に載らない神事や神輿の動きは、コースマップと調査報告から追える。年によって動くので目安として見てほしい。
| 時刻 | できごと |
|---|---|
| 3:00 | 神馬の馬役が岩瀬海岸へ。海中から二枚貝と黒い石を拾い、貝に石を入れて身につける |
| 5:00 | 岩瀬海岸で神馬を海水で清め、装束を飾り付ける |
| 6:30〜8:00 | 雌雄の獅子舞が宝幢寺から吾妻神社まで、参道の穢れを祓って進む |
| 9:20〜9:30 | オブリ神事。青竹に吊るしたイナダを担ぎ上げ、神輿に飾り付ける |
| 9:45 | 神輿が吾妻神社を出発 |
| 10:40/12:00/13:05 | 鳥居先・中村橋・長西山で仁義引き渡し(宮元→絹→中→岩瀬) |
| 15:30〜16:30 | 神輿が海に入る御浜出。そのあと神輿洗い |
| 18:30〜20:30 | 提灯を掲げての還御。石灯籠と神社がライトアップされる |
| 21:20ごろ | 手打ちで解散 |
出典は富津市が公開している祭礼コースマップ(2019年版)と、江戸川大学の高橋克准教授による「東京湾岸祭礼報告」。千葉県の文化財ページも「当日の朝は、4地区がそれぞれに出発式を行い、行列を作って吾妻神社を目指す」と記し、夕方に神社へ帰山する流れを説明している。
白旗神社の前だけ、声を出さずに通る
コースマップの中ほどに「ダンマリ神さま」という囲みがある。岩瀬地区の白旗神社の前では、祭りの掛け声も笛も太鼓も止めて静かに通り過ぎる決まりだという。昔、風雨の激しいなかこの地点で大いに気勢を上げたところ大山が崩れ、多数の犠牲者が出た。以来ここを通るときは声を立てない、と伝わる。
祭りの見物というと賑やかな場面ばかり探しがちだが、神輿が急に静かになる区間があると知っていれば、その一瞬を見に行くこともできる。地元の人にとっては、これも祭りの一部だ。
神輿は海に入る。対岸の走水では提灯を望んで拝む
馬出しが終わると、今度は神輿が海に入る。御浜出(御浜下り)といって、神輿ごと海水に浸けて清める。江戸川大学の報告によれば16時13分に海に入り、16時50分に浜へ上がる。神輿は海に正面を向けたまま後ろ向きに進んで祭場の中央に安置され、神輿洗いが行われる。
そのあとの還御が、この祭りのもうひとつの見どころだ。日が落ちてから、氏子が各家の名入り提灯を持って神輿の足下を照らしながら神社へ戻る。同じ報告には、東京湾を挟んだ対岸の横須賀市走水神社(祭神も弟橘姫)の氏子が、海岸に出てこの提灯の列を望み「上総の吾妻様がお立ち帰り」といって遙拝する習わしがあったと記されている。海の向こうから見られている祭りなのだ。
弟橘媛の櫛をくわえた馬という言い伝え
由来は日本武尊の東征にさかのぼる。走水から上総へ渡ろうとしたとき海が荒れ、弟橘媛が身を投げて海を鎮めた。その櫛が岩瀬の海岸に漂着し、どこからともなく現れた馬がそれをくわえて吾妻山に駆け上がったと伝えられる。馬の背に櫛を載せて山に祀ったのが吾妻神社の起こりとされ、だから祭りに馬が欠かせないのだという。
馬出しのあと、馬役と氏子は直径1メートル、深さ1メートルほどの穴を掘り、神馬の背の幣束を埋める。宮司が祝詞を上げ、塩・米・酒を順に撒く。このとき、明け方に馬役が海から拾った貝入りの石を、人に気づかれないよう穴に入れる。櫛が流れ着いた場所に、また海のものを返す形になっている。
大貫駅から歩ける。駐車場の公式案内はない
電車ならJR内房線の大貫駅が最寄りになる。岩瀬海岸までは徒歩約10分、吾妻神社までは徒歩約30分と市が案内している。午後の馬出しだけを目当てにするなら、駅から海岸へ直行するのが最短だ。
車の場合、館山自動車道の富津中央ICから国道127号を君津方面へ、県道287号を大貫駅方面へ約10分。岩瀬海岸へは国道127号と465号経由で約10分となっている。ただし来場者向けの駐車場について、公式には「地元の方の指示に従ってください」としか書かれていない。台数も場所も公表がないので、車なら早めに着いて誘導に従う前提で動くこと。神輿と神馬が通る道は当日ふさがる。
帰りの電車は本数が薄い。大貫駅の土曜・休日ダイヤ
9月20日は日曜なので、大貫駅は土曜・休日ダイヤで動く。JR東日本が出している2026年9月の時刻表から、行き帰りに関わる時間帯を抜くと次のようになる。
| 時間帯 | 木更津・千葉方面(上り) | 館山・安房鴨川方面(下り) |
|---|---|---|
| 11時台 | 11:31 | 11:46 |
| 12時台 | 12:33 | 12:46 |
| 13時台 | 13:33 | 13:46 |
| 15時台 | 15:28 | 15:16/15:59 |
| 16時台 | 16:00/16:21 | 16:30 |
| 17時台 | 17:00/17:22 | 17:00/17:36 |
| 18時台 | 18:11/18:38 | 18:01/18:38/18:51 |
| 19時台 | 19:03/19:36/19:57 | 19:27/19:54 |
| 20時台以降 | 20:42/21:47/22:48(上りの最終) | 20:20/20:53/21:28/22:06/22:59/23:29(下りの最終) |
馬出しを見て帰るなら、馬が海岸を離れる15時30分から徒歩10分で、上りは16時00分(千葉行)か16時21分(木更津行)に間に合う。ここを逃すと次は17時00分だ。
昼に着く場合は本数の薄さに注意したい。上りは11時31分の次が12時33分、その次が13時33分で、1時間に1本しかない時間帯が続く。14時前に砂浜へ立つには、大貫着が13時台前半までの列車を選ぶことになる。
夜の還御まで見る場合も、電車で帰れる。上りは20時42分、21時47分、22時48分。神輿の手打ちが21時20分ごろなので、最後まで残るなら22時48分が現実的な1本になる。館山方面へ抜けるなら下りの最終は23時29分だ。
SNSの口コミはほとんど流通していない
この祭りは知名度のわりに、SNSでの口コミがほぼ見当たらない。2026年8月下旬に確認できたのは、吾妻神社を御朱印目的で訪れた人が「9月に執行される例大祭『馬だし祭り』と『神輿の御渡り』が有名」と書いている投稿と、富津市内の秋祭りの日程を並べた投稿、祭り情報サイトの告知だけだった。当年・前年とも、混雑や場所取りの実感を語る投稿は確認できていない。屋台の出店や有料席についても、公式・非公式を問わず記載が見つからない。飲み物と日よけは自分で用意していったほうがいい。9月とはいえ午後の砂浜は暑い。
代わりに参考になるのが、富津市の広報が出した前回の現地レポートだ。「詰めかけた観客から大きな歓声が上がりました」とあり、海岸には人が集まる。ただし大きな花火大会のような人出を想定する必要はなさそうだ。馬が走るコース際には誘導が入るので、係の指示から離れない位置で見ること。
まとめ
吾妻神社の馬だし祭りは敬老の日の前日の日曜に行われ、2026年は9月20日(日)。富津市は令和8年8月24日に日程を掲載し、馬だし神事を午後2時15分からとしている。市が添えている時間表は令和7年度のもので、2025年の実績では馬が岩瀬海岸にいたのは14時15分から15時30分まで。神馬が走るのは1回だけなので、14時前には砂浜に入っておきたい。馬の行事は16時40分に解散し、そのあとの提灯の還御は神輿の行事になる。最寄りはJR内房線大貫駅で、岩瀬海岸まで徒歩約10分。専用駐車場の案内はなく、上りは解散後なら16時00分か16時21分、夜の還御まで見るなら22時48分が最終だ。2026年版の時間表は市の同じページに追加される。
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- 開催期間
- 2026/9/20 14:00 - 2026/9/20 21:20
- 開催場所
- 吾妻神社・岩瀬海岸
- 住所
- 千葉県富津市西大和田98
- 主催者
- 吾妻神社(西大和田・絹・中・岩瀬の4区)/富津市役所建設経済部商工観光課(0439-80-1291)
- 料金
- 無料
- 状態
- 開催予定