【柏】篠籠田の三匹獅子舞2026は8月16日、県指定文化財の雨乞いの舞は当日の天気次第

篠籠田の三匹獅子舞の獅子頭。金色の顔に鶏の羽根と縞模様の角、白い毛をそなえる竜頭の獅子

Event Overview

篠籠田の三匹獅子舞2026は8月16日(日)15時30分ごろから柏市の西光院で奉納。千葉県指定無形民俗文化財の雨乞いの舞の見どころ、猿舞から精進返しまでの流れ、2024年の台風中止と2025年の2年ぶり開催、柏駅西口からのバス・駐車場をまとめました。

  • 2026/8/16 15:30 - 2026/8/16 16:30
  • 報恩山 無量寺 西光院
  • 無料
篠籠田の三匹獅子舞の獅子頭。金色の顔に鶏の羽根と縞模様の角、白い毛をそなえる竜頭の獅子
鶏の羽根と角をそなえた「竜頭の獅子」の獅子頭(出典:西光院公式サイト)

柏市篠籠田(しこだ)の西光院に、8月16日だけ現れる獅子がいる。金色の顔に鶏の羽根を挿した獅子が三匹、境内の芝生で舞う。元禄年間から300年以上続く雨乞いの神事で、千葉県の指定無形民俗文化財だ。ただしこの獅子舞、天気に振り回される。2024年は台風の影響で、前日の8月15日午前に中止が決まった。

目次

2026年は8月16日、西光院の境内で

篠籠田の三匹獅子舞は、毎年8月16日に西光院(柏市篠籠田1214)の境内で奉納される。日にちは動かない。西光院の盆の大施餓鬼会に合わせ、祖先の霊をなぐさめ、五穀豊穣と家内安全を祈って舞われるためだ。2026年も8月16日(日)の15時30分ごろから約1時間の予定で、千葉県の観光サイト「ちば観光ナビ」に掲載されている。ただし柏市と西光院の公式ページは「毎年8月16日」という恒常的な書き方で、2026年の開催を明言する告知はまだ出ていない。後述するように直前で中止になる年もあるので、出かける前の確認が要る。

開催概要

名称 篠籠田の獅子舞(篠籠田の三匹獅子舞)
開催日 2026年8月16日(日)※例年8月16日で固定
時間 15:30〜16:30ごろ(約1時間)
会場 報恩山 無量寺 西光院 境内
住所 千葉県柏市篠籠田1214
料金 無料
指定 昭和50年12月12日 千葉県指定無形民俗文化財
アクセス 柏駅西口②番乗り場から東武バス「三間」下車 徒歩約3分
駐車場 西光院に約100台
問い合わせ 柏市文化課 04-7191-7414 / 西光院 04-7145-9130

「三粒でも雨がふる」と伝わる竜頭の獅子

篠籠田の獅子は、よく見る獅子頭とかたちが違う。竜神信仰にもとづく「竜頭の獅子」で、もとは雨を呼ぶための舞だ。西光院はこう伝えている。「篠籠田の三匹獅子の日は、三粒でも雨がふる」。千葉県の文化財の解説にも、獅子舞の後には必ず雨が降るといわれる旨が記されている。舞うのは大獅子・中獅子・女獅子の三匹。女獅子は小さな一本の角と赤い布が目印で、中獅子は若い男性が力強く舞い、大獅子は獅子一族の長としてどっしり構える。三匹とも腹に巴紋の太鼓を抱え、自分で打ちながら舞うのが篠籠田の姿だ。

猿舞から精進返しまで、一時間の流れ

進行は決まっている。入場のあと、猿・狐・ひょっとこの面をつけた「もどき」6人が場をあたためる猿舞から始まり、塩まきへ。塩まきには病気を防ぐという言い伝えがある。続いて女獅子、中獅子、大獅子と順に舞い、締めの「精進返し」では四人の花笠のあいだを三匹の獅子が縫うように舞って念仏を唱える。最後に和歌を詠じて退場する。笛吹きは7人から15人。花笠、金棒つきを合わせると総勢25人から35人が動く。境内には青竹に紙垂を吊るした結界が張られ、その内側が舞台になる。

終盤の「精進返し」では、舞いながら塩をまく。この塩を浴びると一年間病気をしないと伝えられていて、前列で見ていたら全身が塩だらけになった、という現地取材の記録もある。演者は三匹とも裸足で、腹に太鼓を結びつけ、自分で打ち鳴らしながら舞う。真夏の境内なので、保存会の人が舞い手をうちわであおぎ続けている姿も見られる。お囃子を担うのは柏第七小学校と高田小学校の児童で、初めて出た子が「息が苦しくて、無意識で吹いていました」と話す一方、「申舞の人たちと一体感を持てたのが楽しかった」「来年もやりたい」という声も出ている。

西光院の境内で紙垂を張った結界の内側を舞う三匹の獅子と、取り囲む観客
紙垂を吊るした結界の内側で舞う三匹の獅子(出典:西光院公式サイト)

2024年は台風で前日の午前に中止、2025年は2年ぶりの開催

この獅子舞は屋外の境内で舞うため、天気に弱い。2024年は台風の影響で中止になったが、その判断が出たのは8月15日の午前、つまり前日だった。翌2025年は無事に行われ、地元メディアは「2年ぶりの開催」と伝えている。検索すると柏市のページが「【令和6年度中止】」というタイトルで出てくることがあるが、これは古いインデックスが残っているだけで、2026年6月17日に更新された現在のページから中止の表記は消えている。毎年中止になるわけではない。とはいえ盆の最中の8月半ばは台風の通り道になる時期でもある。前日と当日に柏市文化課(04-7191-7414)か西光院(04-7145-9130)へ確認してから向かうのが確実だ。

柏駅西口からバスで「三間」下車

西光院へは、柏駅西口のバスターミナル②番乗り場から東武バスに乗る。高田車庫行き、国立がん研究センター行き、柏の葉キャンパス駅西口行きなどで「三間(さんげん)」下車、徒歩3分ほどだ。西光院には100台ほどの駐車場があるので車でも行ける。ただし8月16日は獅子舞と同じ日に盆の大施餓鬼会が営まれ、檀家の人が集まる日でもある。時間に余裕をもって着くほうが落ち着いて見られる。

牡丹の名所でもある西光院

会場の西光院は、報恩山無量寺西光院という真言宗豊山派の寺だ。本尊は阿弥陀三尊で、江戸時代の文化3年(1806年)以前の造立とされる。創建の年代ははっきりしないが、獅子舞が元禄年間、五代将軍・綱吉の頃に始まったと伝わることから、300年以上前にはこの地にあったとみられる。牡丹の名所としても知られ、逆井の観音寺や船戸の医王寺とともに柏の牡丹の名所に数えられる。見頃の4月下旬には「ぼたん祭りコンサート」も開かれる。境内には庚申塔や青面金剛などの石仏が並び、桜や蓮、紅葉と季節ごとに表情が変わる。獅子舞の日でなくても静かでいい寺だ。

舞い手を絶やさないための50年

300年続けるのは簡単ではない。舞い手が年々足りなくなり、昭和49年(1974年)に篠籠田三匹獅子舞保存会が結成された。その後は若い加入者も増えて今に至る。地元の柏第七小学校には獅子舞クラブができた。近年の中止はあくまで天候によるもので、担い手が絶えたわけではない。2022年8月16日の舞は記録映像として撮影・公開されているので、行く前に見ておくと当日の流れがつかめる。

イベント情報
開催期間
2026/8/16 15:30 - 2026/8/16 16:30
住所
千葉県柏市篠籠田1214
主催者
篠籠田三匹獅子舞保存会
料金
無料
状態
開催予定
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