流山市白みりんミュージアム
住所: 千葉県流山市流山3-358-1
白みりん発祥の地に誕生する新しい文化拠点
白みりん発祥地である千葉県流山市に、2025年3月29日、待望の「流山市白みりんミュージアム」がオープンします。
ミュージアムのある流山本町は、国の登録有形文化財の建物が点在し、趣ある雰囲気が漂っているエリア。
多くの歴史的建造物がカフェや雑貨店として活用され、白みりんを使った料理やスイーツを提供する店も数多く存在します。
白みりんの歴史は江戸時代中期にさかのぼります。流山で本格的な製造が始まったのは、酒造業を営む堀切家の「万上(まんじょう)」と秋山家の「天晴(あっぱれ)」という二大ブランドが登場してからです。
この春オープンする「流山市白みりんミュージアム」は、「万上」の味を受け継いだ流山キッコーマンの工場のそばに位置し、白みりんと流山の魅力が詰まった体験型ミュージアムとなっています。
白みりんミュージアムのプレオープンイベントが、2025年3月15日(土)・16日(日)に開催されます。
本オープンを前に、白みりんの魅力を存分に体験できる貴重なイベントです。
本記事では、「流山市白みりんミュージアム」アクセス方法や魅力、そしてプレイベントに関して詳しくご紹介します。
流山市白みりんミュージアムとは?
流山市白みりんミュージアムは、白みりんの歴史や製造過程を学び、試食や購入もできる体験型ミュージアムです。
ミュージアムの外観は、本瓦の屋根に黒漆喰をイメージした壁、流山の切り絵作家の作品があしらわれた大きな切り絵行灯(あんどん)が並び、入り口の両脇には「万上」と「天晴」の昔のラベルが揺れる風情ある佇まいです。
館内は造り酒屋のような梁(はり)が並ぶ迫力ある空間。
流山がみりんの一大産地として発展した歴史の解説や、熟成度合いで変わるみりんの色を比べたり、調味料を嗅ぎ分けたりと、五感で白みりんを堪能できる仕掛けが多く用意されています。
長年要望が多かったみりん工場の見学を模型とデジタル映像で実現したコーナーや、みりんを使ったレシピの紹介、キッチンスタジオでの調理体験も実施予定と、生活に生かせる学びが豊富です。
プレオープンイベント開催概要
- 開催日:2025年3月15日(土)、16日(日)
- 開催時間:13:00~19:00
- 会場:流山市白みりんミュージアム(千葉県流山市流山3-358-1)
- 入場料:無料
- Instagram:@shiromirin_museum
アクセス方法
電車でのアクセス
最寄り駅は流鉄流山線「流山駅」です。流山駅から徒歩約5分で到着します。
車でのアクセス
専用駐車場はありませんが、近隣のコインパーキングを利用可能です。公共交通機関の利用がおすすめです。
見どころ① 白みりんマルシェ
流山本町を中心とした東葛エリアの人気飲食店が集結し、白みりんを使った絶品グルメを楽しめます。さらに、地元の新鮮野菜の販売も行われます。
出店予定店舗例
- みりんスイーツ専門店
- 白みりんを使ったからあげ店
- 地元農家の直売コーナー
白みりんを活用した料理やスイーツは、このイベントならではの特別メニューです。
見どころ② 白みりんレシピコンテスト決勝大会
白みりんを使った料理のレシピを一般募集し、決勝大会が開催されます。来場者は先着で審査員として参加可能です。小学生部門の「未来スター賞」も選出される予定です。
有名シェフが審査員として参加し、受賞者には特別なプレゼントが贈られる予定です。
見どころ③ 切り絵行灯の夕べ
流山本町の夜を幻想的に彩る「切り絵行灯」が展示されます。ライトアップされた町並みを散策しながら、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
このアートイベントでは、地元アーティストが手がけた美しい行灯が通りを照らし、まるで時代を遡ったような幻想的な雰囲気を味わえます。
見どころ④ 発酵醸造の旅
江戸川の水運で栄えた「野田のしょうゆ」と「流山の白みりん」を巡るツアーを体験できます。歴史ある発酵醸造の魅力を学ぶことができる貴重な機会です。
参加者には特別ガイドブックが配布され、発酵食品の奥深さを知ることができます。
見どころ⑤ 体験型ワークショップ
白みりんを使ったスイーツ作りや、伝統的なみりん醸造体験ができるワークショップが開催されます。
参加者は実際に白みりんを使った料理を作り、味わうことができるため、家庭でも活かせる知識を身につけることができます。
イベントの楽しみ方
- 白みりんマルシェでグルメを満喫
- レシピコンテストの審査員として参加
- 切り絵行灯の幻想的な光景を楽しむ
- 発酵醸造の旅に参加して歴史を学ぶ
- ワークショップで白みりんを活用した料理を体験
流山本町を巡る白みりん旅
ミュージアムで白みりんの歴史や特徴を学んだ後は、周辺の歴史ある街並みを散策しながら、白みりんにまつわるスポットを訪れてみましょう。
流山本町まちなかミュージアム
ミュージアムのすぐそばにある流山キッコーマンの工場の外壁には、当時の商品ラベルなどが掲出されており、「流山本町まちなかミュージアム」として親しまれています。
歴史ある商品ラベルの数々を眺めながら、白みりん文化の深さを感じることができるでしょう。
一茶も愛した流山の魅力:一茶双樹記念館
一茶双樹記念館は、流山白みりん二大ブランドの一つ「天晴」を生んだ秋元本家の母屋を修復保存している施設です。
庭園や母屋などを公開しており、五代目秋元三左衛門(俳号・双樹)と俳人・小林一茶の交友関係を知ることができます。
一茶はこの地を数十回も訪れたといわれ、館内ではその交友も紹介されています。
「天晴味醂」で知られる秋元家の5代目・三左衛門は、「双樹」の俳号で俳句もたしなみ、一茶と親交がありました。
秋元家の新座敷棟を復元した双樹亭は、枯山水の庭園を見渡せる趣深い場所です。
館長の高橋亨子さんは「縁側に座って静かなひとときを味わってほしいですね」と来館者に勧めています。
一茶の句を刻んだ碑や、幕末の商家を再現した建物で白みりんに関する資料も展示されているほか、俳句教室やお茶会、邦楽コンサートも開催。
お抹茶(落雁付き)400円や白玉ぜんざい600円も注文できます。記念館全体が「小林一茶寄寓の地」として市の指定文化財になっています。
反射が生む不思議な世界:流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム
流山万華鏡ギャラリー&ミュージアムは、国の登録有形文化財の寺田園旧店舗を活用した施設です。
流山在住の万華鏡作家・中里保子さんの作品をはじめ、国内外の作品を展示、販売しています。自分自身が万華鏡の中に映り込む不思議な体験も人気です。
「一つ穴をのぞくイメージが強いと思いますが、両目で見るものや大型の作品などさまざまなタイプがあるんです」とスタッフさんが話すように、仕組みやオブジェクトによって模様や光は千差万別。
世界的に活躍する中里保子さんをはじめ国内外約20人の作家の作品が並び、季節ごとに展示品の入れ替えも行われています。
住居兼店舗として使われていた明治時代の建物をリノベーションした国登録有形文化財の建物内で、きらめく万華鏡の世界を体験できます。展示されている作品の一部は購入も可能です。
白みりん料理と和菓子を堪能
古舎カフェ 灯環(とわ)
ランチには、糀マイスターの店主がもてなす「古舎カフェ 灯環(とわ)」がおすすめです。白みりんを使う料理やスイーツが名物で、プレートランチ(ドリンク付き1870円)は週替わり。取材時は「季節野菜と糀のごはんプレート」が提供され、みりんデミグラスハンバーグや、みりん塩糀ドレッシングのサラダ、カブと油揚げの含め煮などが盛られていました。店内では皿やカップなども展示販売しています。
和菓子処「清水屋」
お土産には、みりんを使ったスイーツはいかがでしょうか。建物が国の登録有形文化財の和菓子処「清水屋」では、みりんを使った落雁「流山本町通り」(2個175円)や、万上みりんを使ったせんべい「万上せんべい」(2枚300円)などを販売しています。古き良き雰囲気が漂う店内で、伝統的な和菓子の味わいを楽しめます。
machimin
流山駅に隣接した「machimin」では、白みりんで流山を盛り上げようと、流山みりんキャラメル(1500円)、みりんクッキー(400円)、流山みりんコーラシロップ(1500円)など、現代的なみりんスイーツを販売しています。若い世代にも親しみやすい白みりん商品を提供しています。
コスパの良さも魅力
本イベントは入場無料で、マルシェのグルメやワークショップも手頃な価格で楽しめます。特に白みりんを使ったグルメは、通常の店舗ではなかなか味わえない貴重なメニューです。
また、白みりんを使った商品やスイーツをお土産に購入できるのも嬉しいポイントです。
まとめ
流山市白みりんミュージアムのプレオープンイベントは、白みりんの魅力を存分に体験できる貴重な機会です。白みりんを使った料理や、歴史的な町並みのライトアップなど、見どころが満載です。アクセスもしやすく、地元の方はもちろん、県外からの観光客にもおすすめです。ぜひ足を運んで、流山の白みりん文化を楽しんでみてください!