印内八坂神社(船橋・西船)の例祭と御朱印|毎年7月22日・23日、龍の御朱印と境内の朝市

船橋市印内の八坂神社の神門と、その奥に見える社殿・狛犬

印内八坂神社(船橋市印内2-7-8)は、JR西船橋駅の北口から歩いて15分ほど、京成西船駅の北側の住宅地にある神社です。江戸時代、疫病を鎮めるために京都の八坂神社から牛頭天王を迎えたのが始まりで、地元では今も「印内の天王様」と呼ばれています。いちばんにぎわうのは毎年7月22日・23日の例祭です。それ以外の日に御朱印を受けたいなら、授与日を公式Instagramで確かめてから出かけてください。

船橋市印内の八坂神社の神門。「八坂神社」の扁額が掛かり、奥に参道と社殿が見える
「八坂神社」の扁額が掛かる神門。写真:Pat457/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
所在地 船橋市印内2-7-8
最寄り駅 JR・東京メトロ西船橋駅の北口から徒歩15分ほど/京成西船駅から北へ約500m
御祭神 須佐之男命(牛頭天王)
例祭 毎年7月22日・23日
駐車場 参拝者用の案内はなし
情報の発信 公式Instagram(@innai_yasakajinja)
目次

例祭は毎年7月22日・23日。2日目の大人神輿は「揉み」で進む

例祭は日付で決まっていて、曜日に関係なく毎年7月22日と23日です。2026年は水曜と木曜でした。船橋の地域サイト「MyFunaねっと」の取材によると、2026年は約60〜70人が担ぐ大人神輿が町内から西船橋駅の方面まで巡行し、「揉み」と呼ばれる激しい担ぎ方で沿道を沸かせました。演芸ステージ、子ども神輿、朝市、大抽選会も開かれ、ものまねのステージが盛り上がったという来場者の声も紹介されています。

祭りの運営を担うのは氏子と、若手の集まりである「若連」です。準備は1か月ほど前から始まり、氏子が町内を回って寄付を集め、神社の設営や神事、来場者の接待を分担します。2026年は農家の氏子が育てた枝豆やナス、キュウリが接待料理に使われ、飲食店を営む氏子が赤飯や煮物、南蛮漬けを作って振る舞いました。

過去の取材記事から、2日間の流れをまとめます。時刻は年によって変わるので、当年の予定は神社周辺の掲示とInstagramで確かめてください。

日 主な催し 過去の時刻の例
7月22日 子ども神輿、境内のステージ 子ども神輿は2018年が14時から、2019年は15時から
7月23日 朝市、大人神輿の宮出し、演芸ステージ、盆踊り、抽選会 朝市は9時から約1時間(2019年)。大人神輿は夕方に宮出し

神社のまわりは住宅街で、参拝者用の駐車場の案内はありません。祭りの日は駅から歩いて向かうのが前提です。

龍の御朱印は、地元出身の書道家の手書き

印内八坂神社には長く独自の御朱印がありませんでした。初めて作られたのは2017年で、デザインしたのは船橋市出身のアート書道家・矢野華風さんです。神社にゆかりのある龍をテーマにした色鮮やかな御朱印で、2017年の例祭では2日間限定で手書きし、市外や県外からも100人以上が受けに来ました。

翌2018年の例祭では、手書きの御朱印を両日16時から18時に拝殿横の社務所で授与し、印字したものは社務所か近くのタカナカ理容でも受けられる形でした。2023年12月の取材時点では、境内の朝市に合わせて矢野さんが手書きの御朱印を授与していて、デザインはほぼ毎月変わっていました。授与は朝8時30分からでしたが、8時前から十数人が並び、横浜や名古屋から来る人もいたそうです。いまの授与日と時間は、公式Instagramの告知で確かめるのが確実です。

月2回の朝市で、地元農家の野菜が並ぶ

境内では、印内の若手農家が中心になって朝市を開いています。始まりは例祭の日の朝市で、2019年に「今年で5年目」と紹介されていました。2023年12月の取材時点では、毎月第3・第4日曜日の9時から10時までの1時間に、農家の直売が6〜7店、キッチンカーが2〜3台出ていました。

買い方には決まりがあります。混乱を避けるため来場者は一列に並び、手前の店から順に商品を選んでいき、最後にまとめて会計します。値段は直売所と同じくらいです。印内は小松菜やほうれん草など葉物の産地で、根菜や果物も並びます。開催日は近所のポスター掲示で告知されていました。

疫病除けの「天王様」と、130を超えた講社

境内の掲示によると、この神社は江戸時代の享保年間、疫病が大流行したときに、隣の真言宗豊山派・光明寺の住職が京都八坂神社の牛頭天王の分身を迎え、疫病を鎮めたことから信仰が広がりました。伝承では創建は享保18年(1733年)です。以来、光明寺が神仏混交の形で運営し、明治初めの神仏分離で八坂神社として独立しました。

信仰が最も広がったのは明治10年代です。講社は東は千葉市内、西は江東区あたり、南は行徳・浦安、北は松戸まで、130あまりを数えました。祭礼の期間には清酒の四斗樽22本(一升瓶880本分)と赤飯17俵を振る舞ったという記録が残っています。

船橋市郷土資料館の資料では、印内の鎮守は別にある春日神社で、八坂神社は「印内の天王様」として名高い神社と紹介されています。隣り合う光明寺とともに、神仏混淆の時代の雰囲気をよく残している、とも書かれています。光明寺のヤブツバキは船橋市の「船橋名木10選」の一つです。

社殿は2010年代に約120年ぶりに建て替えられました。神輿は明治22年(1889年)、大正6年(1917年)、昭和にも修理されてきたもので、2018年に大改修を終え、7月8日に遷座式が行われています。

1月の春ギトウ。三匹の獅子が家々を回る

祭りのほかに続いているのが、毎年1月下旬の「春ギトウ(春祈祷)」です。悪霊退散と家内安全を祈る行事で、2014年は1月23日の日没から行われました。若連のメンバーが三匹の獅子と曼荼羅の掛軸を持ち、神主とともに氏子と希望者の家を約2時間かけて回ります。先頭が獅子を持って勢いよく玄関に入り、剣を持った二人が「祓いたまえ、清めたまえ、家内安全八坂の大神」と唱えたあと、神主が家の人をお祓いします。

若連に入れるのは40歳ごろまでで、メンバーが入れ替わりながら行事を受け継いできました。氏子の世帯は以前より減っていて、2026年の取材では、新しく住み始めた人にも祭りへの参加を呼びかけていると伝えられています。

印内八坂神社の祭りの記事

参照した資料

2026年の例祭はMyFunaねっとの取材記事、御朱印は船橋経済新聞(2018年)とMyFunaねっとの朝市の取材(2023年)、例祭の流れは2019年の朝市の取材、春ギトウは2014年の取材、印内の寺社は船橋市デジタルミュージアム(郷土資料館)、光明寺のヤブツバキは船橋市のおさんぽマップによります。由緒は境内の掲示の内容です。

写真:Pat457(Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)

最新の施設情報

営業中

ジャンル
神社
住所
千葉県船橋市印内2-7-8
営業時間
境内は参拝できる。御朱印の授与日は公式Instagramで告知。例祭は毎年7月22日・23日
休業日
なし
駐車場
参拝者用駐車場の案内はなし。JR西船橋駅北口から徒歩15分ほど
対象年齢
年齢の制限はなし
料金
参拝無料
  • 子連れ

情報確認日: 2026-10-02

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