胡録神社(行徳)の祭りと笹団子|7月14日、配付は12時ごろから・駐車場の案内なし

細い笹の枝に小さな紅白の丸い餅がいくつも付いた縁起物。背景に夕方の神社の灯りがぼけて写る

胡録神社(市川市湊新田1丁目10-24)は、東京メトロ東西線の行徳駅から約550m、歩いて7分ほどの住宅地にある湊新田の氏神です。ふだんは静かな町の神社ですが、毎年7月14日の祭礼の日だけは、笹団子を受け取る人の行列と露店で境内から公園、道路まで埋まります。行く前に決めることは二つ。地図に入れる「胡録神社」がどの社か、祭礼の日なら何時に着くかです。

所在地 市川市湊新田1丁目10-24(胡録公園の隣)
最寄り駅 東京メトロ東西線 行徳駅から約550m、徒歩7分
参拝 境内は自由に参拝できる。お札・お守り・御朱印は祭礼の日や正月に頒布
駐車場 参拝者用の案内はなし。祭礼日は周辺が車・自転車とも通行止め
祭礼 毎年7月14日。笹団子の配付は12時ごろから、祭礼は17時〜21時
初詣 2026年の正月は元日9時〜15時、1月2日・3日は10時〜14時
秋の行事 行徳・南行徳の神社めぐり(2026年は11月23日)
目次

行徳の「ころく神社」は一つではない

地図アプリで「胡録神社」と検索すると、足立区や松戸市、江戸川区の同名の神社も候補に出てきます。行徳の中だけでも、読みが同じ神社が二つあります。行徳まちづくり協議会の神社めぐりの会場案内をもとに並べると次のとおりです。

神社 場所 由来・特徴 祭り
胡録神社(湊新田) 市川市湊新田1丁目10-24。行徳駅から徒歩7分 江戸時代、嵐から助かった船乗りの言い伝えに由来。厄疫除・縁結び・家内安全 毎年7月14日。笹団子を配る
胡籙神社(関ケ島) 市川市関ケ島。行徳駅の北側 天正3年(1575年)創立、もとは胡籙天神。境内に土俵があり、横綱栃錦が行徳を訪れるたびに相撲を取ったと伝わる 7月にちびっこ相撲大会。3年に一度の秋の祭礼で雄雌の獅子が町内を巡る

字も「録」と「籙」で違います。笹団子と露店の夏祭りが目当てなら、行き先は湊新田の胡録神社です。なお2026年の神社めぐりのポスターでは、河原(妙典)の会場も「胡録神社 春日神社」と併記されています。

7月14日の祭礼は「17時から」だが、笹団子は昼から

祭礼は日付で決まっていて、曜日に関係なく毎年7月14日です。長く湊新田自治会が主催してきましたが、2026年4月に胡録神社の氏子会が発足し、いまは自治会の協力のもと氏子会が運営しています。地元の祭り情報サイト「わっしょい!行徳」が主催者に取材して出している告知から、直近3年の条件を並べます。

項目 2024年(日) 2025年(月) 2026年(火)
祭礼の時間 13時〜21時 17時〜21時 17時〜21時
笹団子の配付 早めの参拝を呼びかけ 12時ごろから。最後まで配付 12時ごろから。20時20分ごろ終了
露店 44店(境内・胡録公園20、公道24) 44店 44店(境内・胡録公園・公道。公道は一方通行)
露店の開店 確認できず 確認できず 15時ごろから準備し、整った店から順に開店
行徳太鼓連の演奏 確認できず 18時から1時間おき 18時30分から1時間おき
車両通行止め 13時〜22時 15時〜22時 15時〜21時30分

露店は2024年から44店の規模で続いています。「約150店」「170〜180店」という数字を見かけることがありますが、これはコロナ前の令和元年ごろの規模で、いまの祭礼の姿とは違います。

行列がいちばん長くなるのは17時前後です。2026年の告知では、参拝の列を4列から3列に変えて流れを速くしたうえで、17時より前か20時以降の参拝を勧めています。2026年の当日の記録では、16時台は参拝の列が30人前後で、境内と公園の露店もほぼ待たずに買えました。いちばん混んだのは19時台で、参拝の列が神社前の芳名板の途中まで延び、公園の人気の露店は列が公園の外まではみ出しています。2025年の当日を取材した記録には、17時15分から17時30分のあいだに人出が一気に増えたとあります。露店の数を絞った2024年以降は、2023年のような身動きの取れない混雑にはなっていないようです。

雨天決行で、雨でも参拝はできます。ただし露店を出すかどうかは主催者ではなく露店商それぞれの判断です。2025年は台風の接近で朝から雨でしたが、午後に上がって予定どおり17時に始まりました。市川市も当日、雨は上がったもののぬかるんでいる場所があると発信していたので、雨の翌日や雨上がりは汚れてもいい靴が無難です。

露店の顔ぶれと夜の人出

地域メディア「ベイちばinfo」の現地取材から、会場の様子をまとめます。出店者の一覧は公表されていません。

項目 取材記事に書かれた様子
露店で見られた店(2026年) かき氷、じゃがバター、ベビーカステラ、お好み焼き、お面、くじ引きなど
露店で見られた店(2025年) やきそば、イカ焼き、かき氷、ベビーカステラ、あんず飴、バナナチョコなど
周辺の飲食店 行徳駅前公園の向かいの店など、近くの飲食店も店頭でテイクアウトを販売(2025・2026年)
歩行者天国 東西線の高架下の信号から神社へ向かう道が歩行者天国に
人出 夜になるにつれて道が人で埋まり、2026年は「30分以上並んだ」という声も
天気 2025年は台風の直撃が心配されたが夕方は青空。2026年は30℃を超える真夏日

屋台をゆっくり回るなら、店が開きそろう16時台に着くと人の少ないうちに一巡できます。提灯がともる夜は雰囲気が出る一方、歩行者天国の道は人の流れに合わせて進むしかなくなります。

細い笹の枝に小さな紅白の丸い餅がいくつも付いた縁起物。背景に夕方の神社の灯りがぼけて写る
イメージ画像(AI生成)。実際の胡録神社の笹団子の写真ではありません。

笹団子は、境内で育てた笹で作られている

参拝すると、紅白の小さな餅をつけた笹団子を受け取れます。笹は毎年4月に境内へ植え、6月に刈り取ったもの。1週間ほど干してから、ちぎった餅を付けて仕上げます。数はおよそ1,000個で、地域の人が手分けして作っています。2025年は祭礼の8日前、7月6日に自治会や婦人部が集まって仕上げました。この笹を煎じて飲むと熱病に効くと伝えられ、昔はどの家でも神棚に飾っていたそうです。

数については一度、足りなくなった年があります。2023年は夜7時半ごろに配付が終わり、翌2024年はその1.5倍を用意しました。いまは「十分に用意しているが、なくなり次第終了」という案内です。2025年は最後まで配りきれましたが、人出の多かった2026年は20時ごろに終了のアナウンスが流れ、20時20分ごろに配付を終えました。祭礼の17時を待たず、12時ごろからの配付時間帯に受け取ってしまうのがいちばん確実です。2026年は配付場所がお宮の右横のテントに移っていて、昼は場所に気づかない人もいました。

前の年の笹は捨てずに持っていけます。祭礼の日には古い笹を納める箱が用意され、2025年も去年の笹を返して新しい笹団子を受け取る人の姿がありました。

もうひとつ、この祭りが昭和のころまで「花火」と呼ばれていた名残があります。かつての奉納花火は昭和59年(1984年)を最後に行われていませんが、参拝者に配る袋には花火が入っていて、形を変えて続いています。この花火は、8月下旬に湊新田自治会が神社と公園で開く「親子花火大会」に持っていくと使えます(2026年は8月23日。袋がなければ当日300円で購入でき、個人で買った花火は持ち込めません)。

神輿は町を回らず、神輿庫で公開される

行徳は神輿の町として知られますが、胡録神社の祭礼では神輿の渡御はありません。祭礼の日に社殿横の神輿庫の扉が開き、湊新田の町会神輿が公開されます。

この神輿は大正11年(1922年)7月、後藤直光の作で、台輪は三尺五寸。地元の有志67人の寄付で購入されたもので、製作年がわかっている行徳の神輿の中ではいちばん古いとされています。担ぐ姿は見られない代わりに、扉の前で細部までじっくり見られるのはこの日だけです。

社殿は2024年の春に大がかりな修繕を終えました。木部のあく抜きと防腐剤の塗布、隙間の補修をしたもので、2025年以降は修繕後の社殿で祭礼が行われています。境内ではこれから、中が空洞になったご神木などの伐採・手入れと石碑の移動が予定され、2026年の祭礼の日には対象の木々をお祓いする「木霊(こだま)鎮め」の神事が行われました。境内を照らす地口行灯(絵や格言を描いた行灯)は令和5・6年に復活しましたが、2025年は飾られませんでした。

船乗りの言い伝えと、大六天さま

7月14日という日付には言い伝えがあります。江戸時代、上総国の富津村から江戸へ船で商いに出ていた男が大嵐に遭い、一心に神に祈ったところ、行徳の浜辺にたどり着いて命拾いをした。その日が7月14日で、男は助けてくれた娘と所帯を持ち、毎年その日に浜で花火を上げてお礼をした、というものです。これが祭礼と花火の始まりとされ、湊新田自治会が平成21年に記した由来書にも同じ話が残っています。

祭神は面足尊(おもだるのみこと)です。もとは大六天(第六天)さまを祀っていたと伝わり、明治の神仏分離のときに祭神が改められました。地元の年配の人がいまも「大六天さまのお祭り」と呼ぶのはこのためです。現在は厄疫除・縁結び・家内安全の氏神として、初詣、7月の祭礼、七五三詣が年中の主な行事になっています。

わっしょい!行徳によれば、行徳で宮司がいる神社は相之川の日枝神社だけで、胡録神社の本務社は船橋大神宮です。ふだんは社務所の窓口が開いておらず、お札・お守り・おみくじは祭礼の日や正月に頒布されます。2026年の祭礼では、胡録神社の御朱印が初めて頒布されました。

初詣は大晦日の深夜と三が日の昼に

正月は町内の掲示板で参拝時間が告知されます。2026年の正月は次のとおりでした。元日と2日・3日で時間が違います。

日付 時間 内容
12月31日(大晦日) 翌午前2時まで 数量限定でみかんを配付
1月1日 9時〜15時 神札・開運おみくじの頒布
1月2日・3日 10時〜14時 同上

同じ湊新田を含む四カ村の総鎮守、香取の香取神社と合わせて回る人もいます。2027年の時間は、例年12月に町内の掲示で出ます。

祭礼の日は、自転車でも近づけない

ふだんの参拝なら、行徳駅から歩いて7分、約550mです。参拝者向けの駐車場の案内はなく、電車で行くのが前提の神社と考えてください。

注意が要るのは祭礼の日です。神社周辺の道路は車両通行止めになり、この規制には自転車も含まれ、押して歩くこともできません。2025年には規制範囲が前年より広がっています。自転車で来た場合は、行徳駅前公園に設けられる臨時駐輪場(行徳駅寄りの角、バラ園前)に停めて歩きます。指定以外の場所への駐輪は禁止です。

会場は住宅街の中にあり、主催者は「先に参拝してから露店へ」「公道に座り込まない」という二つを繰り返し呼びかけています。ベビーカーは混雑の中で危ないため、持ち込まないよう案内されています。小さな子どもと行くなら、笹団子をもらえる昼過ぎから17時前までの時間帯が動きやすい選択です。

秋は11月23日の神社めぐりで訪れる

夏以外にこの神社がにぎわうのが、行徳・南行徳の神社めぐりです。2026年は11月23日(月・振替休日)の10時から15時。行徳・南行徳の16の神社と、行徳ふれあい伝承館・行徳神輿ミュージアムの2施設を、カードやスタンプを集めながら回ります。会場では神輿や獅子頭の展示があります。

湊新田の胡録神社は、この神社めぐりで最初の会場に選ばれやすい神社です。2022年のスタンプラリーの集計では、最初に訪れた会場の1位が湊新田の胡録神社で234人、2位が行徳神輿ミュージアムの212人でした。前の年の2021年も1位は同じです。行徳駅から近く、歩き始めに寄りやすい位置にあります。

胡録神社のある湊新田は、香取・欠真間・湊と合わせた「四カ村」の一つで、香取の香取神社を総鎮守としています。3年に一度の10月に行われる四カ村大祭では、約400kgの神社神輿を先頭に各町の神輿が集まります。前回は2025年でした。

胡録神社と行徳の祭りの記事

出典

祭礼の時間、笹団子、露店、交通規制はわっしょい!行徳の2026年の開催情報と2024・2025年の告知・取材記録、由来と神輿は同サイトの胡録神社祭礼のページ、二つの「ころく神社」と神社めぐりは行徳まちづくり協議会の会場案内と2026年の開催案内、2026年の当日の様子と運営の変更はわっしょい!行徳の2026年レポート、会場の様子はベイちばinfoの2026年・2025年の取材記事、初詣は同サイトの2026年初詣情報、親子花火大会は同サイトの告知によります。祭礼の内容は年ごとに少しずつ変わるので、7月に入ったら当年の告知を見てから出かけてください。

最新の施設情報

営業中

ジャンル
神社
住所
千葉県市川市湊新田1丁目10-24
営業時間
境内は自由に参拝できる。お札・お守り・御朱印は祭礼の日や正月に頒布。7月14日の祭礼は17時〜21時(笹団子の配付は12時ごろから、露店は15時ごろから順次開店)。2026年の初詣は元日9時〜15時、1月2日・3日10時〜14時
休業日
なし(境内の参拝)
駐車場
参拝者用駐車場の案内はなし。7月14日の祭礼日は神社周辺が15時〜21時30分(2026年)に車両・自転車とも通行止めで、自転車は行徳駅前公園の臨時駐輪場へ
対象年齢
年齢の制限はなし。祭礼日は混雑のためベビーカーの持ち込みは非推奨
料金
参拝無料。祭礼日の笹団子は参拝者に配付(なくなり次第終了)
  • 子連れ

情報確認日: 2026-10-02

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